つい先日退陣表明をしたばかりの石破茂首相(68)だが、貴重な食事会での“マナー違反”指摘されている。

9月10日、秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年を祝う昼食会が東京・港区の明治記念館で行われた。

昼食会には石破首相をはじめとする三権の長や宮内庁幹部、悠仁さまが通われる筑波大学の学長らが招かれ、石破首相による祝辞の後、秋篠宮さまが「ご祝意をいただき誠にありがとうございます」と述べられた。

乾杯の挨拶を行ったのは額賀福志郎衆院議長(81)。額賀議長の発声で秋篠宮ご夫妻らはシャンパンを、悠仁さまはノンアルコールドリンクで乾杯された。

問題視されているのは、この乾杯後の石破首相の行動だ。

悠仁さまの正面に向かい合う形で、深々と頭を下げて乾杯の瞬間を迎えた石破首相だったが、動画では乾杯の音頭を終えて、石破首相は深く下げた頭を上げたのち、左右にも会釈をした後にようやくグラスに口をつけて杯を傾けた。しかし、そのタイミングが、悠仁さまがグラスに口をつけられるよりも少し早かったのだ。そのため、Xでは“乾杯マナー”を問題視する声が続出した。

《石破総理、悠仁親王殿下より先にグラスに口をつける》
《やはりマナー違反》
《主賓の悠仁親王殿下より先に口付けるとか、呆れて物も言えない》
《石破さん、乾杯して悠仁様より先にグラスに口付けたんだって。 もう非常識過ぎて笑っちゃったわ》

石破首相といえば、過去にも箸の持ち方やおにぎりの食べ方などが”マナー違反”ではないかとネット上で度々指摘があがった

そこで、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)などの著書を持ち、亜細亜大学、東
洋大学、東京成徳大学の非常勤講師でマナーと食の総合教室「食輝塾」を主宰、フードコンサルタントの小倉朋子さんに、石破首相の乾杯はマナー違反か、動画で確認してもらったところ「明確なマナー違反ではない」という。

「主賓が誰かが明確な場合は、主賓が口を付けるのを待つ気持ちがマナーではあります。
ですが、先に口をつけてはいけないというマナーはありませんし、乾杯をした時点でお祝い
の気持ちを伝えたことにはなりますので問題ないと思います。そうでないと、主賓が口をつけるのを全員立ったまま待たなくてはならないですよね」

つまり、”マナー違反”と非難されるほどのことではないようだ。

「乾杯の公式のマナーという点では、主賓や目上の人より先に口をつけるべきではないという決まりはありません。ただ、例えば食事を取るときに、”主賓が食べ始めてから食べましょう”とか”ナプキンは主賓が広げてから自分も広げましょう”など、日本にはなくても、国によってはそういったマナーが存在します。

マナーというくくりをどう捉えるかだとは思いますが、マナーは心遣いです。そういう意味
では今回の件は”ちょっと待ちましょうね”という意見もあるかもしれませんが、明確なマナー違反とは言えませんし、敬意や気持ちも伝わるので、さほど気にすることではないかと思います」

編集部おすすめ