9月16日、「文春オンライン」は昨年12月に亡くなった女優の中山美穂さん(享年54)の今年4月に東京国際フォーラムで開催された「お別れ会」をめぐって、妹の中山忍(52)と、会を主催した中山さんの所属事務所「ビッグアップル」との間で、“香典トラブル”が発生していたことを報じた。

記事によると、美穂さんの事務所側は、関係者やファンから集まった香典を、遺族の誰に渡すべきか判断できていないため、8月1日時点で遺族に香典を届けられていなかったという。

そのほか、事務所の社長は、忍から会を開催したことに対する感謝が一言もないと話し、いっぽう、忍も同誌の取材に対し、会には自身の意向が全く反映されていないと不満を漏らしていた。

美穂さんの遺産の法定相続人をめぐって、本誌(’25年6月10日・17日合併号)は、美穂さんの知人の証言として、「パリに住む息子さんが美穂さんの相続の権利を放棄したそうです」と報じており、「文春オンライン」の記事のなかで忍もそのことを認めている。美穂さんは’00年に元夫・辻仁成(65)と結婚し、’04年に長男(20)が誕生しているが、’14年の離婚後、辻と共にフランスに残った息子とは疎遠な関係が続いていた。

そのため、美穂さんの遺産を、法定相続人となる実母が受け取る可能性が高いのだが……。美穂さんは母との“確執”を抱えたままこの世を去っている。

「美穂さんは母親が’88年に設立した個人会社に収入の管理を一任。そして、’95年に東京・三鷹に一軒家を建て、芸能界入りの動機にもなった“家を建ててあげたい”という夢も叶えました。こうして強固な親子関係を築いていたのですが、’02年に中山さんがパリに移住した頃から、その関係が徐々に揺らぎ始めます。

母親は’00年に再婚相手の地元・秋田でイタリアンレストランを開業していたのですが、経営は決して順調とは言えず……。ある時、美穂さんが個人会社の残金が少ないことに気づいたことで不信感を覚えるようになり、母親に自らの資金管理を任せることを一切やめる決意をして、距離を置くようにしたといいます。’12年にこの個人会社は閉鎖され、美穂さんが代表を務め、忍さんが役員を務める新会社に合併。以来、忍さんも母親とは長らく疎遠な関係が続いていました」(前出・知人)

親子関係の“断絶”という状況に陥りながらも、姉妹はむしろ絆を深めていったという。

美穂さんが亡くなった後は、忍が率先して様々な手続きを行うなかで、前出の知人は今年2月、忍が直面している問題を明かしていた。

「忍さんが仕事関係者からお墓のことを聞かれたとき、『まだ決まっていなくて……』と答えていたそうです。基本的に忍さんは、美穂さんを母方の墓に入れることは考えていないのでしょう。忍さん一人で、新たなお墓を探していると聞いています。美穂さんの自宅は、3月末の退去が決まっているといいます。祭壇もそれまでに片付けなければなりません。そのため忍さんは、ドラマの撮影のかたわら、遺骨やお墓をどうすべきか焦燥にかられているようです」

そして、美穂さんが亡くなって9カ月が経ったころに報じられた今回の「香典トラブル」。家族のわだかまりがとけ、円満に解決することを何より美穂さんが望んでいると思うが――。

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