「まず最初に、皆さん本当にご心配おかけして申し訳ないです。現在は日本に帰国しておりまして、無事に旅を続けております」

9月20日に更新したYouTubeチャンネルで、こう詫びたのはチャンネル登録者数135万人を抱える旅系YouTuber「Bappa Shota」(以下、翔太)だ。

世界中を旅しながら現地の“リアル”を伝える動画が人気を博しているが、6月28日に公開した「中国ウイグル自治区と強制収容所の実態がとんでもなかった」と題する動画を最後にチャンネルの更新が途絶えることに。SNSでの発信も止まってしまったため、ファンの間で安否を心配する声が広がっていた。

“音信不通”となった約2カ月間について、「ネット社会……特にソーシャルメディア、インスタグラム、YouTubeから身を引いていたという感じで。初めはパソコンもスマホも開かない生活を送っていました」と語った翔太。

その理由について「自分自身を見失ってしまった」と切り出し、約3年弱かけて世界を周ったひとり旅には、肉体的、精神的な疲労、孤独などによる困難にも直面したという。そんななか、ウイグル自治区を訪問した動画をアップしたところ、「僕の動画によって大きな2つの道へと人々を分断させ、憎しみ、対立を生んでしまった」とネット社会に恐怖心を抱いてしまったことを告白。

そんな翔太は「僕はもしかしたら、人々に幸せを与えられるかもしれないが、同時に憎しみを生む種を植えつけてしまう。言い換えれば、僕は恐ろしい兵器になってしまうのではないか」と、自身の職業における苦悩も語っていた。

自分の在り方を見つめ直すため、“デジタルデトックス”をしていたという翔太。無事であることを報告した動画の再生回数はすでに275万回を超え、コメント欄では次のように安堵する声が寄せられている(22日14時現在)。

《おかえりなさい お元気そうで何よりです》
《とりあえず、生きてる事が分かったので安心ですね》
《shotaさんの言葉、とてもしっくり来ました》

だがそのいっぽうで、“外見の変化”に衝撃を受けたファンもいたようだ。

「活動を休止していた理由を説明した翔太さんですが、動画では疲れ切ったような表情をしており、右目の下にクマができていたことも印象的でした。

さらにファンを驚かせたのは、左腕下から手の甲にかけてびっしりと入っていたタトゥー。ウイグル自治区を旅する動画では翔太さんの左腕下にはタトゥーが入っておらず、この休養中に入れたそうです。実際、翔太さんは20日に更新したインスタグラムのストーリーズで、オーストラリアのシドニーと思しき場所でタトゥーの施術を受ける様子を収めた動画を公開していました」(WEBメディア記者)

翔太は新たにタトゥーを入れた理由について、動画内でこう語っている。

「僕のなかでの旅の経験、記憶は僕の宝物。その宝物をタトゥーとして、この2カ月間で左腕に刻みました。僕のなかでは、このタトゥーの1個1個が当時の世界へとタイムスリップさせてくれる大切な記憶です」

とはいえ、ファンの衝撃は大きかったようで、次のように心配する声も……。

《刺青がえぐい》
《なんでいきなりこんなにたくさんタトゥー彫ったのか疑問に思った》
《…ってか、いつの間に腕に墨入れたん?入れ過ぎだろ。日本で入れ墨はまだまだ偏見あるし、一般の人からは批判されても仕方無くなる事を危惧しますし、他の仕事だってし辛くなって、出来なくならなければいいけど…大丈夫か?》

こうした声が上がるのは、復帰動画で指摘されている“違和感”が背景にあるようだ。前出のWEBメディア記者は言う。

「ウイグル自治区を旅する動画を最後に更新が止まってから、翔太さんに対して“中国政府から拘束されているのではないか”と一部で噂が広がっていました。復帰を報告した動画でも、どのように中国から帰国したか等についての説明はなく、疲労感が滲み出ていたことから憶測が広がってしまったようです。

なかには、撮影場所に使用された部屋の特徴から“日本にいないのでは”と懐疑的に見る人も。

いっぽう撮影現場について、都内にあるシェアスペースではないかと特定する動きも見られます。とはいえ、翔太さんが約2カ月間に及ぶ沈黙を破り、ファンの前に姿を現してくれたことは事実。彼が安全な場所で生活していると信じ、いまは静かに活動を見守ることがファンには求められているのかもしれません」

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