「撮影の合間に多くの俳優が一度楽屋へと戻るなか、今田さんと北村さんの2人は常に前室にとどまり、共演者やスタッフと積極的に言葉を交わしていました。そして無事に本番を終えると場の空気をすぐに和やかに変えていました。
いよいよ9月26日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『あんぱん』。アンパンマンの作者・やなせたかし夫妻をモチーフとしたヒロイン・柳井のぶ役の今田美桜(28)と柳井嵩役の北村匠海(27)は最後の現場まで抜群の存在感を放っていたそうだ。
「小学生のころから絵画教室に通っていた北村さんは絵がうまく、実際に絵を描くシーンではプロの手を借りずに撮影することも。
撮影の空き時間には共演者の似顔絵やかわいらしいイラストを次々に描いてスタジオの壁に張り出し、“北村ギャラリー”と呼ばれるほどの癒し空間となっていましたね」(前出・NHK関係者)
朝ドラ初出演にして作曲家・いせたくやを演じたMrs. GREEN APPLEの大森元貴(29)。若々しさを出すためにトレーニングで体重を5キロ増量し励んでいたという。彼の支えとなっていたのが、北村だった。前出のNHK関係者は言う。
「旧知の仲の北村さんとは“たくみくん”“もっくん”と呼び合い、アドリブ合戦を繰り広げる現場は笑いに包まれていました。
さらに大森さんが『見上げてごらん夜の星を』を歌う場面では、北村さんと相談して、自らのバンドの色を出さずに声を抑えて歌うことを選び、その真摯な姿勢に現場からも称賛の声が上がっていました。
また劇中、いせがミュージカルのリハーサルに納得できず、出演者たちに『歌に説得力をくれ!』と訴えるシーンがあります。大森さんはこの言葉にとても驚いていました。それは彼が日常的にミセスのメンバーたちに伝えているメッセージだったからだそうです」