9月19日から公開された、米統治下の沖縄を舞台にした妻夫木聡(44)主演の映画『宝島』。
同作は、第160回直木賞を受賞した真藤順丈氏による『宝島』(講談社文庫)が原作。
上映時間は、歴史的大ヒット映画『国宝』の175分を超えるなんと191分。キャストも、妻夫木に加えて広瀬すず(27)、窪田正孝(37)、永山瑛太(42)といった超豪華俳優陣が脇を固め、公開までに6年の歳月がかけられた総製作費約25億円の近年稀に見る超大作だ。
メガホンをとったのは、NHK大河ドラマ『龍馬伝』や映画『るろうに剣心』シリーズといった数々の大ヒット作品を手がけてきた大友啓史氏(59)。
こうした座組もあって”第二の『国宝』”になるのではと期待されていた同作だが、なかなか厳しい出だしとなっているようだ。
「SNS上で、妻夫木さんをはじめとする豪華俳優陣の熱演を絶賛する声は非常に多いです。いっぽうで、3時間越えという長尺ゆえのまとまりのなさや、話運びの乱暴さなどを指摘する批判的なレビューも少なくありません」(映画ライター)
そんななか、映画の評判をさらに下げるような行為をSNS上でなんと監督の大友氏がしているというのだ。
「公開後、大友監督は有名無名問わず映画を称賛するユーザーの投稿を片っ端からリポストして、監督みずから積極的に宣伝しており、そのことは非常に好感が持てます。
ただ、“上映時間の割に話が薄い”“不必要な描写に時間をかけすぎ”といった具体的なポイントをあげて映画を批判した映画好きの一般ユーザーの投稿に、わざわざ《ふーーん》とリプライを飛ばしていたのです。
もちろん誹謗中傷は許されませんが、大友監督からリプライを飛ばされたユーザーのネガティブな感想も批評の範疇ですし、内容も何ら問題ない個人の意見です。そのため、わざわざ嫌味を言いに行く大友氏の行為はそもそも必要性が感じられず、疑問視されています」(前出・映画ライター)
批判的な投稿に大物監督自ら“突撃”するという大友氏の残念な振る舞いにXでは失望の声が続出している。
《「宝島」に辛口批評した方に絡む大友啓史監督。
《るろ剣大好きだけど、SNSで厄介オジサンムーブはダサすぎるよ大友啓史監督 「つまんない」って意見にリプしたのが悪いんじゃなくて「ふーーん」などという、自ら何か補足するワケでも相手に何かを訊ねるワケでもない、相手を困らせるだけの会話にならないリプを送ったことがダサいんだよ》
《映画監督が一般人の批評に反応すべきではないとは思わないけれど、しかし『宝島』大友啓史監督のこれは「ウザ絡み」としか言いようがない。監督が公開初日に問題起こしてんじゃないよ……》
公開直後から監督みずから評判をさげてしまった『宝島』。期待されていた“第二の『国宝』”もかなり厳しいようだ。
「公開初日の19日から3日間の動員ランキングで、『宝島』は7位で、3日間の興行収入は1.6億円前後とみられています。この数字は100億円を超えた『国宝』と比肩できるレベルではなく、現状のレビューを見ている限りでは『国宝』のように口コミで絶賛が広まりロングランというような流れも期待はできなさそうです。そんなときに、監督のふるまいで無駄に評判を下げてしまうのはもったいないですね……」(映画関係者)
出だしでつまづいたものの、まだ公開されたばかり。監督も焦らず、どんと構えていてほしい。