9月29日からNHK連続テレビ小説『ばけばけ』がスタートした。同ドラマは怪異文学集『怪談』でお馴染みの明治時代の作家・小泉八雲の妻、小泉セツをモデルにした物語。

ヒロインの松野トキを髙石あかり(22)が、八雲をモデルにした夫のレフカダ・ヘブンをトミー・バストウ(34)が演じる。

初回はトキがヘブンに『耳なし芳一』を語り聞かせる、夜のシーンから始まるというゾワッとする幕開け。その後、ヘブンがトキのおでこにキスをすると、トキの幼少期の話が始まるという展開だった。夜が似合う異色の朝ドラに、視聴者の反応は好感触のようで、Xではこんな期待の声が寄せられている。
《ばけばけ第1回。始まりましたな。第一印象的には予告から感じましたが全体的に画面が暗い雰囲気でしたな。とは言え物語的には面白くなりそうかも》
《朝ドラ「ばけばけ」の初回観たけど、今後期待できそう 主演の髙石あかりさんって知らなかったけど、この方だいぶ上手い役者さんですね》
《ばけばけ、良いスタート。小学生の頃、ラフカディオ・ハーンが大好きだったので、めちゃくちゃ期待してる》

上々のスタートを切ったように見える『ばけばけ』だが、一部では“ある問題点”を指摘する声が……。それはオープニング映像だ。

同作のオープニングは、ハンバート ハンバートの歌う主題歌『笑ったり転んだり』をバックに、画面の左側4分の3程度のスペースを使って、トキとヘブンの仲睦まじい写真が次々と映し出されるというもの。映像ではなく静止画という異例の演出になっているのだが、問題は残りの右側4分の1程度のスペースに流れるスタッフクレジットで、文字が《小さすぎる》との指摘がXで相次いでいるのだ。

《NHK『ばけばけ』キャスト名の文字小さすぎて、読めない。弱者に配慮して欲しいです》
《ばけばけ、オープニングの字が小さい…》
《OPの文字フォントが小さすぎるのは完全同意。朝ドラ視聴層の老眼率の高さをナメたらあかん…》
《ばけばけ、オープニングのクレジットの文字が小さくて、昨今のゲームのようだ読めない…と思ったら、同意見多数で安心した 1話のタイトルですら小さいと感じた テレビが大きいことが前提なのか、年寄りには厳しい》

文字の小ささに異論を唱えたのは視聴者だけではない。同作に続けて放送された『あさイチ』(NHK)で、恒例の“朝ドラ受け”をした博多華丸(55)も「あえてでしょうけど……」と前置きした上で、

「オープニングの出演者の書いてある名前がすごく小さくて。全国のおじいちゃん、おばあちゃんが……。『誰やこれ?』って、僕も含めてね」

と、苦言を呈したのだ。

「これまでの朝ドラと違い、『ばけばけ』のオープニングは静止画で作られています。この写真は同作のポスタービジュアルと同じく、講談社出版文化賞写真賞などを受賞した人気写真家の川島小鳥さんが撮影したもの。

同作の制作統括を務めたチーフ・プロデューサーの橋爪國臣氏はインタビューで、オープニングを静止画にした意図を《曲を聴きながらあの静止画を見ると、その先想像できるというか、想像の余地がすごくある》(「マイナビニュース」9月29日配信)と明かしています。

視聴者に想像力を膨らませてもらうという狙いがあるため、川島さんの写真の良さを消さないよう、写真に文字を載せなかったのでしょう。その結果、写真外にクレジットを配置することになり、文字が小さくなってしまったのかもしれません。ただ、朝ドラは老若男女問わずファンが多く、華丸さんも話したように目の悪い人にとって見づらかったことは確かです。

‘24年の『虎に翼』ではオープニング映像の下地がクリーム色で、その上に白い文字のスタッフクレジットが流れるというものだったので、当時《読みづらい》という声が多く上がりました。すると、のちに文字に濃いグレーの影が付き、見やすくなるという改善策が取られていました。『ばけばけ』も視聴者の声を受けて、今後改善されるかもしれませんね」(制作関係者)

スタッフクレジットが“化ける”可能性も大?

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