「マダムシンコこと川村信子さん(73)が住んでいた邸宅が不動産ポータルサイトで売りに出されていました。洋菓子店・マダムシンコのバウムクーヘン・マダムブリュレが大流行していた‘12年には5億円豪邸としてテレビ番組で紹介されたこともあります」(WEBメディア記者)

大阪土産の定番のマダムブリュレを製造・販売する株式会社カウカウフードシステムの創業者である川村氏。

スナック喫茶や、クラブ、焼き肉店などの事業の経営を経験した後、55歳だった‘06年に新たに洋菓子店・マダムシンコをスタートさせる。するとたちまち、川村氏の夫で現社長の川村幸治氏と共に生み出したマダムブリュレが大ヒットした。

「信子さん自身がヒョウ柄ファッションで登場する広告も話題を呼び、通販は数カ月待ちで、年間売上は50億円に達したといいます。

当時、信子さんは大阪のカリスマ経営者としてメディアに多数出演し、今でも本業の傍らで、CSスポーツチャンネルのスカイAで放送されているゴルフレッスン番組『マダムシンコのゴル友!2』などに出演しています」(前出・WEBメディア記者)

一躍セレブの仲間入りを果たし、‘10年には兵庫県内に土地面積約2000平方メートルの川村氏。‘22年にノンフィクション作家・家田荘子氏のYouTubeに出演した際にも、自宅を公開していたが……。

「去年5月、不動産会社に売却したそうです。今年5月にリフォームが完了し、現在売りに出されていて、即入居が可能な状態です。信子さんの趣味で内装の一部に使われていたヒョウ柄は、今はないのかもしれませんね。地価の上昇や、インフレ、建築費高騰などの影響もあってか、価格は8億5800万円だそうです」(前出・WEBメディア記者)

■5億円豪邸を売却したワケ

売却の理由について、株式会社カウカウフードシステムに聞いたところ、川村氏自ら取材に応じてくれた。(以下、カッコ内は川村氏の発言)

「‘10年に大阪にあった自宅マンションが空き巣に入られて、もうそこには住めないとなり、次の家を探していたときに銀行の方からいい家があると教えてもらったのが、今回売却した大きな家でした。土地が約600坪の二階建てで部屋が15部屋あり、もう体育館みたいでしたね。

購入する前に父に電話すると、この場所は父が田舎から関西に出てきてすぐのころに、仕事で家を建てられるように岩山を整地した土地やというんです。こういったこともあって、買うことに決めました」

実際に住んでみると、約600坪の豪邸は夫婦ふたりで過ごすには広すぎたようだ。

「自分の家で迷子になるくらい広くて困った家でした。普通に生活しているだけで、1万歩歩いてしまう。ウォーキングするのに家から出る必要がないぐらいでした。

お正月前の忙しい時期なんかは、下手すると家の中にいたのに一日に2万歩歩くことも。本当に住むだけでめちゃくちゃ歩かなければいけなくて、しんどい家でした」

“しんどい家”から解放されるため、川村氏はリフォームを決意したという。

「二階部分を全部取り壊して、一階部分だけにして、庭にはプールを作ろうということで、工事を始めたんです。リフォーム代は5億と言われました。

ところが、そのタイミングでコロナになってしまって、工事を進めることが難しくなりました。

ちょうどそのころ、不動産関係の方がお見えになって、家を購入したいと言っている人がいると。その方が家を大変気に入っていたため、売ることにしました」

5億円豪邸を売却した川村氏。次はどこに住むのだろうか。

「芦屋に理想的な土地があって以前から目をつけていたんです。しかしそこは、お金だけ持っていてもダメで、社会的な地位や実績なども問われて、住むのに相応しいと判断された人でないと売ってもらえない土地なんです。最初は難色を示されていたんですが、次第に私らも評価してもらえるようになって、OKが出ました」

芦屋に建設されるマダムシンコ新御殿。いったいどのような豪邸になるのだろうか。

「芦屋市には景観を壊さないようにと、建築物への厳しい規制があります。私が家を建てる際に拘りたいのは、ピンクカラー、アニマル柄、バームクーヘンの3つ。しかし、派手すぎるなどの理由でなかなか許可が下りず、芦屋市とここ1年半ほど戦っていました。

最終的に、ギリギリのところで許可が下りて、ピンクカラー、アニマル柄、バームクーヘンをテーマにした家の建設工事を始められることになりました」

最後に川村氏は、新居で成し遂げたい夢を明かしてくれた。

「私の夢は“60-80パーティ”を新しく建てた家でやることです。私は今年で74歳。私が80歳になったとき、ちょうど主人が60歳です。それを記念したパーティをやることが夢です」

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