大阪・関西万博の閉幕まで1週間を切った。一般来場者数が連日20万人を超えるなか、10月4日にはイタリアパビリオンで新たに聖フランチェスコ像が公開されるなど、フィナーレに向けてますます盛り上がりを見せている。

そんななか9月30日をもって新規チケットの販売が終了。入場にはチケットに加えて、来場予約をする必要があるが予約枠は閉幕日まで全て埋まっている。2025年日本国際博覧会協会はチケットを所持しているものの、入場予約ができない人向けに、9月27日より東ゲート前にあるチケット引換所で当日の12時以降に入場できるチケットへの交換を実施している。

当日券交換用に用意されているチケットは一日当たり数百枚程度のため争奪戦が繰り広げられているようだ。本誌は10月3日の朝6時半、東ゲート付近を訪れてみた。

万博スタッフに当日券引換はどこで行われているのか尋ねてみると、「もう、終わりました。だんだん早くなって、今日は5時43分に並んだ人で今日の引換予定枚数に達したため、そこで打ち切りました」と教えてくれた。(以下カッコ内は万博スタッフ)

東ゲートの最寄り駅はOsaka Metro中央線の夢洲駅で始発の到着時間は5時39分。5時43分は駅に到着すると同時にダッシュしてギリギリ間に合うかどうかという時間だ。

「始発で来た人の中でも一部の早く並べた人だけが間に合っていましたね。当日券に引換できたほとんどの人が前日から徹夜するか、夜明け前ぐらいから歩いてゲートまで来た人たちです。今日、一番初めに並んだ人は前日の午後6時から並んだと言っていました。

引換が始まった直後は始発で来た皆さんが交換できていました。けれど次第に知れ渡り、人気になったせいか、始発では間に合わないかもと考える人が出てきて、前の日からゲート前で徹夜して並んだり、夜明け前から歩いてきたりする人が増えて、時間がどんどん早くなっていきました。

今日のように、始発では間に合わないようになってきていますね」

“並ばない万博”を打ち出していた大阪・関西万博。ついに“始発で並んでも入場できない”万博になっていた――。

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