「このところご公務や日本赤十字社(日赤)でのお仕事に注力されてきましたから、お疲れもあったのかもしれません……」
こう話すのは皇室担当記者だ。愛子さまは9月末、発熱やのどの痛みを感じ、10月1日の検査で新型コロナウイルスに感染していたことが判明。
「愛子さまは10月2日までに平熱に戻ったそうですが、しばらくのどに痛みが残られていたと聞いています。“準備にあたっていた県の関係者、滋賀の人々に申し訳ない”と、何度も残念そうにおっしゃっていたそうです」(宮内庁関係者)
もともと愛子さまは滋賀県内の県立琵琶湖博物館などのご視察のほか、今年は同県で開催された「第79回国民スポーツ大会(国スポ)」の競技を観戦されることになっていた。昨年10月に佐賀県で開催された国スポで柔道競技をご覧になった際には、一般の観戦も可能だったことから、応募人数の多さが注目を集めたこともあった。
「佐賀国スポの柔道競技の応募者数は定員の6.6倍にも達し、愛子さまの地方ご訪問への注目度の高さを示しました。滋賀国スポで愛子さまが観戦される予定だったのは、スポーツクライミング競技とハンドボール競技でした。ハンドボール競技は警備上の理由から一般の観戦席はありませんでしたが、スポーツクライミング競技は一般の応募が可能となっていて、どれほど応募があったのかも注目されていたのです」(前出・皇室担当記者)
そこで本誌はスポーツクライミング競技が開催されている滋賀県竜王町に、応募者数を問い合わせた。同町の担当者はこう語る。
「今回は一般席500人、車いす席20人の定員に対して、1396件、人数にして3164人、倍率は6倍ほどの応募がありました。県外からの応募者もいらっしゃいましたが、竜王町民の応募者がかなり多かった印象です。
竜王町の人口は約1万1千人ですから、町民の多くも愛子さまのご訪問を心待ちにしていたことを示していると感じました。“愛子さま効果”を実感した半面、ご訪問が叶わず、町民もみな寂しく思ったでしょう」
叶わなかった滋賀県ご訪問だが、愛子さまもいずれ必ず足を運びたいというお気持ちを抱かれているのではないかと、前出の宮内庁関係者は語る。
「滋賀県守山市は、大正時代に全国に先駆けて青少年赤十字団(JRC)が結成された場所として、“青少年赤十字発祥の地”となっているそうです。いずれ再訪が叶うのならば、きっと足を運ばれたいとお考えでしょうね」
愛子さまは7日から通常通りの生活に戻り、日赤のお仕事はリモートの在宅勤務で行われているという。今回は叶わなかったが、愛子さまと滋賀の人々と対面するその時は、必ずやってくるはずだ。