10月6日、イギリスのファッションブランド「VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド、以下ヴィヴィアン)」が公式Instagramでリール動画を公開。矢沢あいさん(58)原作の人気漫画『NANA』とのコラボレーションを匂わせる内容が話題となっている。

公開されたのは約25秒のショート動画で、「HEY NANA… ’MEMBER WHEN WE FIRST MET?(ねえ、ナナ。あたし達の出会いを覚えてる?)」という『NANA』を象徴するフレーズからスタート。その後、漫画のさまざまなシーンが流れ、最後にヴィヴィアンのブランドロゴの上にNANAのタイトルロゴが重なる……という内容だ。

「『NANA』は少女漫画誌『Cookie』にて2000年に連載開始。彼氏を追いかけて上京する小松奈々と、プロのミュージシャンを志して東京を目指す大崎ナナという2人のNANAの成長を描いた物語です。

2005年には大崎ナナ役に中島美嘉さん(42)、小松奈々役に宮崎あおいさん(39)を迎えて実写映画化。矢沢さんが作詞を手掛け、中島さんが歌った主題歌『GLAMOROUS SKY』は大ヒットを記録し、中島さんは同年の『NHK紅白歌合戦』に出場するなど、大きな話題となりました。

同作を語る上で欠かすことができないのが登場人物たちのファッションです。ナナはパンクバンドのボーカリストという設定で、バンドメンバーたちはパンクファッションの代名詞であるヴィヴィアンの個性的なアイテムを好んで着用しています。

同作が若者を中心に幅広い世代で人気を博したことで、日本でのヴィヴィアンの認知度やブランド価値は飛躍的に高まりました。今回コラボが実現すれば、ファンにとってはたまらないでしょうね。なかでも作中で頻繁に登場する『オーブペンダント』と呼ばれるヴィヴィアンのアイコン的なアクセサリーが販売されれば、即完売間違いなしだと思います」(芸能ライター)

同作は2009年、矢沢さんの病気を理由に休載が発表され、現在まで連載は再開されていない。

これまでもファンの間では連載再開を望む声が多くあがっていたが、今回のコラボ発表をきっかけに期待が高まっているようで、Xではこんな声が。

《NANA 連載再開も期待しちゃうんですけど》
《最近矢沢あいコラボ多くないですか?ブーム?それかNANA再開の予兆?(願望)》
《これに続いて連載再開とかないですか!!!?????》

「ファンが連載再開を期待しているのは、最近『NANA』関連の動きが活発化しているためです。7月には、UNIQLOのグラフィックTシャツライン『UT』が、『NANA』をはじめとする矢沢さんの作品とのコラボコレクションを発表しました。

また、8月に発売されたムック【矢沢あい『NANA』の世界】には矢沢さん本人のインタビューが掲載されており、最近体調がいいということや、『NANA』を未完のまま終わらせるつもりはないというようなことを語っていました」(前出・芸能ライター)

じつは矢沢さんが休載に入って間もない2010年4月上旬、本誌は矢沢さんに取材をしている。記者が「お体の具合はいかがですか?」と問うと、矢沢さんは丁寧な口調でこう話してくれた。

「ファンの方が心配してくださっているんですか。でも、ごめんなさい。今はまだ、仕事再開の目途は正直、立っていない状況なんです。元気になったらきっとまた『NANA』を皆さんにお届けできるようになると思います」

また、記者が2005年に矢沢さんの自宅で独占インタビューを行った際に、「睡眠時間は毎日2時間」と話していたことに触れると、矢沢さんは「今思えば、それがよくなかったんじゃないかなと思うんですけど……」と切り出し、こう続けた。

「前に一度、倒れて、再開し、無理してすぐにまた、倒れてしまったという苦い経験があるので。今回は絶対にその轍を踏まないように、ちゃんと治してから再開したいと思っています。倒れてから、まだ一度もペンは握っていません。

ゆっくり、のんびりさせていただいています」

そして最後には、復帰への思いを明かしてくれたのだった。

「決して治らない病気にかかっているわけではないんです。なので、どうか私に時間をください。『気長に治療をすれば、少しづつ回復していく』と、医者の先生もおっしゃってくださっているので。この矢沢あいを信じて、ファンの方には見守っていただければなと思っています」

休載から16年。「私に時間をください」と話した矢沢さんが元気になって完全復活することを信じて待ちたい。

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