「私としては、日本テレビ側の対応がバランスを失っていたのではないかと考えています。何が妥当かというのは難しいですけど」

こう語るのは、国分太一(51)の代理人であるロデム綜合法律事務所の菰田優弁護士。

10月23日、国分は『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)から降板した際の日本テレビの対応に瑕疵があったとして、日弁連に人権救済の申し立てを行った。

「国分さんは、“コンプライアンス上の問題行為”で活動を休止した当初は憔悴しきっていたそうです。全ての関係者に謝罪し、責任を果たした後には、公の場に立ち、自らの口で説明し、世間にもおわびしたいと考えているといいます」(芸能関係者)

国分は具体的にどのような申し立てを行ったのか。

「国分さん側は今回、どの事例がコンプライアンス違反なのかを特定して教えてほしいと主張しています。また外部にどこまで説明していいのかを日本テレビと協議し、明確にしたいといいます」(前出・芸能関係者)

異議を唱えた国分。しかし、彼の訴えに対して、日本テレビは、コメントを発表している。

《弊社代理人弁護士との協議の最中に、突如としてそのやり取りの内容や関係者の特定につながりかねない情報を含めて一方的に公表し、会見を開いたことは誠に遺憾であり、強く抗議いたします。また、人権救済手続きにおいては適切に対応してまいります》

人権救済申し立ての背景とは。前出の菰田弁護士に話を聞いた。

――今回の申し立ては国分さんの意向でしょうか。

「もちろん提出した文章については本人に何度も読んでもらって、全て確認してもらっています」

――申し立てを行ったことを社会に周知させたことには意義がありましたか。

「そうですね。

どうして説明ができなかったのかとか、どうして記者会見を開けなかったのかということは、理解していただけたのではないかと思っています」

結論まで数年を要した事案もあるという人権救済申し立て。今後の展開について、アリシア銀座法律事務所の竹森現紗弁護士はこう語る。

「申立てについて、何らかの措置が行われるかどうかは、これから簡易審査、予備審査、本調査を経て、判断されます。国分さんサイドとしては、対外的に説明できないなかで模索した手段だったのかもしれません」

無期限活動休止中の国分は相当な覚悟をもって、問題の収束に向けて動いているという。

「コンプライアンス違反と指摘されたことについて、深く反省しているそうです。広告契約が解除されたスポンサー企業への違約金は億単位ですが、国分さんはできる限り負担する心積もりだとか。5億円豪邸とも報じられている自宅を売却してでも支払う意向だと聞いています」(前出・芸能関係者)

猛省しているという国分。前出の菰田弁護士に彼の今後について尋ねた。

――国分さんの復帰については。

「今はまだそういう復帰について全然考えられる状況ではないですね。まず普通の社会人として生きていく状況に持っていきたいってことですね」

――ご本人は現在、憔悴されていらっしゃいますか?

「だいぶ以前よりは前向きになっていると思います」

――今回やっと第一歩が踏み出せたという?

「そうですね。まあ、“これから”という気持ちだと思います」

■国分の復帰に向け動く元フジテレビ制作幹部

“社会復帰”に向けて歩を進める国分。

しかし、テレビ復帰までには高いハードルが。

「犯罪行為ではないと明言されているとはいえ、“コンプライアンス違反”について具体的な説明を受けることができない以上、スポンサーが二の足を踏むのは仕方ないでしょう」(前出・芸能関係者)

そんな国分に最近、TOKIOの元メンバー以外に心強い味方ができたという。国分の知人は言う。

「国分さんの番組を以前手掛けていた元フジテレビ社員A氏が将来的な彼の復帰に向けて動いているそうです。A氏はかつてフジテレビの制作幹部を務めていて、STARTO社の現社長の部下だった時代もあったといいます。

現在は、フジテレビを退職していますが、古巣との結びつきは今も強いと聞いています。

TOKIOにとってフジテレビは、レギュラー番組が’97年から’24年まで26年半の間、途切れることなく続いていた、いわば“ホーム”です。国分さんが復帰できるとしたらフジテレビが第一候補となるのではないでしょうか」

国分は’14年から’19年にかけて、年間テレビ出演本数ランキングを6連覇したことがある。

「それだけに贖罪の後のテレビ復帰には執念を持っているはずです」(前出・芸能関係者)

’23年9月に放送された『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で、国分は10年後の目標を聞かれ、“BSでレギュラー番組に出演(仕事2:プライベート8)”と回答。仕事は人生を楽しむためのものであるため、「(10年後は)仕事は(10分の)2ぐらいでいいんじゃないかな」と補足していた。

かつての仕事仲間の助けを借りて10年後、テレビのレギュラー番組に復帰することはできるのか。

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