30日に配信された『中国新聞デジタル』のインタビュー記事。取材に応じたのは、石破茂前首相(68)だ。

《そうではない政権がスタートしているが、正規ルールでできたのだから、党員として支えていかなきゃいかん。ただ、無批判に従うということではない。》(中国新聞の石破氏インタビューより)

“そうではない政権”とは、石破氏の政策路線とは異なる高市早苗(64)新政権を指す。石破氏は同記事の中で高市内閣が掲げた方針とは真逆のコメ政策などについて触れている。

このインタビュー記事が配信されると瞬く間に一万件近くのコメントがつく大反響に。だが、そのコメントのほとんどが石破氏への批判的な声だった。

《政権を担った時に国民から支持されなかった人が何を言っても説得力が無いでしょう。》
《言うべきことは言うべきだが、石破さんはもっと謙虚に反省の姿勢を示すべき。》
《批判だけして、自分がやる側に立ったら何もできないのであれば、政治家を辞めるべき。》

なぜここまで炎上してしまったのか――。「活字から読み取れる石破氏の態度が少々悪かったかもしれない」と話すのは全国紙政治部記者。

「石破政権では小泉進次郎元農水大臣(44)のもと、コメ価格の高騰により増産方針を取っていました。

しかし高市政権では鈴木憲和農水大臣(43)が入閣し、方針を一転。農水省出身の鈴木大臣は、’26年産の主食用米について減産を検討しているとされ、石破氏がそこに異論を唱えるのは政治家として至極真っ当なことです。ただ、その言い方が少し強すぎたのかもしれません……」(前出・政治部記者、以下同)

というのも、石破氏は同インタビューで《不愉快な話だ。》と厳しい口調で苦言を呈しているのだ。

「石破内閣は解散してまだ間もないというタイミングが良くなかった。退陣の意向を明かした会見では“政府が提出した法案68本中67本が成立した”などと任期中の功績をアピールしましたが、短命で終わった内閣に対する国民のイメージは“道半ばだった”という印象が強い。そんな石破氏の国民の期待が高まっている高市内閣への苦言は慎重にすべきだったと思いますね」

総理を退任した今、“石破氏らしい”物言いが戻ってきたとも言える。しかし現状は、ネットの指摘通り、《何を言っても説得力に欠ける》のかも……。

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