12月9日、タレント・関根勤(72)のYouTubeチャンネル「関根勤チャンネル」で、今年人気のあった放送回を再編集した動画が公開された。その回とはお笑い芸人・永野(51)の出演回で、2017年10月の生放送番組『PON!』(日本テレビ系)で起きた“ビンタ騒動”の裏側が明かされた。

永野は当時、『PON!』の水曜レギュラーを務めており、その日は同番組の“お天気お兄さん”を担当していた俳優・松本大志(33)も、主演舞台の宣伝のために生出演していた。

不良漫画を原作にした『クローズZERO』の舞台だったため、短ランにオールバック姿でスタジオに登場した松本。役に入り込んだ様子でクールに振る舞い、「これが役者の松本大志です」と本気っぷりを見せたのだが――。

「そこに噛みついたのが永野さんでした。永野さんは『役者のときは真剣になるって、PON舐めんなお前、マジで!』と松本さんを挑発。すると、松本さんは作品のキャラを守り、『あ?』と永野さんに詰め寄って頬を軽く叩きました。

そこでなんと永野さんは『バカヤロウ!』と叫びながら強烈なビンタを返し、さらにもう一発フルスイング。あくまでバラエティ番組のなかでの“ケンカ芸”ではありますが、松本さんの告知が終わったあとにも永野さんのビンタは続き、あまりの迫力に共演者が慌てて止めに入るほどでした」(芸能ライター)

関根から「あれはバラエティのノリでやってたの?」と問われた永野は「フロアディレクターから『永野さん、アグレッシブな絡みを』って」と指示があったと説明した。

いっぽうで「あのコ(松本)は多分向かい合ってきてキスするみたいな。そういうので照れ笑いするみたいなのをしたいというのが伝わってきて。変な反抗心が出まして、ぬるいなと思って」と回想。「午前11時に小柄な人間が8頭身のヤツを重いビンタしたら、自分だったら晴れやかな気持ちになるなと思って」と、最終的には自らの意思でビンタをしたと明かした。

また、永野は「重くいった自分も悪い」と反省しつつも、「(松本が)バラエティってこんなんですよねって顔をしたんですよ」とも語り、そのことに対して「怒りがあったのかもしれない」と自己分析をしたのだった。

この発言に対し、ネット上では

《小柄な男が八頭身の男をビンタしたら面白いって感覚が既に古いというかズレてる》
《お笑い芸人でない人を本気で叩いて笑いになるわけがない》
《殴る蹴るはふざけててもやっちゃダメ》
《打ち合わせもない本気のビンタだったから、ネタとは言えないでしょ。相手の役者がよく我慢したなと思う》

と永野の“感覚のズレ”を指摘する声が相次いでいる。

この“ビンタ騒動”の反響は予想以上だったようで、その後も永野は「あれ、愛宕署の警察が来たんですよ」とまさかの告白。視聴者から「生放送中に暴力を振るっている人間がいる」との通報を受け、スタジオに警察が出動してきたという。

かつては許容されていたバラエティの“お約束”も、コンプライアンス意識の高まりによって、細心の注意が必要になってきているようだ。

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