12月10日、警視庁少年育成課は、元小学校教諭で塾講師の田中耕一郎容疑者(75)を不同意わいせつ容疑で逮捕したことを発表した。10月上旬ごろに、東京都あきる野市を流れる秋川の河川敷で、顔見知りの男児(12)の下腹部を触るなどした疑いが持たれている。

「田中容疑者は『故意に触っていない』と容疑を否認している一方で、『小学校高学年から中学2年生の男の子を見ると心がわくわくする』などと話していると報じられています。

また田中容疑者は‘17年にも、SNSを通じて知り合った男児ポルノ愛好家グループが摘発された事件の際に逮捕され、懲役3年、執行猶予4年の判決を受けていました。この事件では子供対象のキャンプと言って誘い、男児100人以上がわいせつ被害などにあったと報じられています」(社会部記者)

田中容疑者の素顔とは――。田中容疑者が今年3月まで住んでいたマンションの住人が明かす。

「田中さんは管理組合などで、よく知られた人でしたよ。もともと小学校の教師として働かれていて、定年が近づいた頃にも『校長にはなりたくないんだよ。現場で教えている方がいい』と言っていましたね。見た目はダンディな紳士といった感じの人です。

冬にはよくスキーに行かれていて、腕前は確かだったそうです。スキーの一級免許を持っているとかで、案外筋肉質な体育会系でしたね。青春ドラマが似合うような、今どき珍しい先生だったのでは。

7年ほど前にも一度逮捕されています。

彼は熱海に別荘のようなマンションを持っていて、どうもそこに仲間と集まって、写真の収集や交換などをしていたとか。あの時も6人くらいが逮捕されて、全員教職仲間だったというから、驚きました」

逮捕以降、田中容疑者の暮らしに変化が見えたという。

「彼は独身で、ここでの生活はいたって普通の“定年後の隠居紳士”という感じでしたね。スキーに行けるようになのか、スバルの旧型でしたが、4WDを運転していましたね。

普段の生活は、どこにも問題のない人で、だから前の事件のときもね。“人の性癖というのは誰にもうかがい知れないものだなあ。普段の生活からでは何も分からないものだ”と、思ったものです。

今年の3月ごろに、彼は引っ越したのですが、前の事件以降は『昔の教職仲間にも相手にされなくてねえ』といい、なんだかつまらない時間を過ごしていたようです。ああいうことをしてしまえば、いつかはまた逮捕されることくらいは知ったうえでやったのでしょう。今度は2度目だから実刑なのかな。自業自得としか、いいようがないよね」

いったいなぜ、同じ過ちを犯してしまったのだろうか。事件の全容解明が望まれる。

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