12月も残りわずかとなり、秋クールのドラマも続々と最終回を迎えている。今年もさまざまなドラマが放送され、視聴者を楽しませてくれた。

1月期の日曜劇場『御上先生』(TBS系)は教育の現場と政治を織り交ぜ、リアルに描いたことで注目の作品に。まだ記憶に新しい10月期のドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)では、竹内涼真(32)演じる癖のある役が憎めないと話題を呼んだ。

そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、ドラマ好きな20~70歳の男女500人を対象に「2025年の面白かったドラマ」についてアンケート調査を実施した。

第3位は国民的ヒーロー誕生の背景を描いた『あんぱん』(NHK)。

今年度前期の朝ドラである同作は漫画家のやなせたかしさんと妻の暢さんをモデルに、激動の時代を支え合って生きる夫婦の物語だ。『アンパンマン』が絵本雑誌に初めて掲載されたのはやなせさんが54歳のときで、ドラマにおいても終盤まで登場してこない。しかし国民的作品が誕生するまでの長い道のりを、丁寧かつ飽きさせない構成で描き切っている。

特に印象的なのは、やなせさんが戦時中に軍隊で体験した苦しいエピソードの数々だろう。朝ドラでリアルな戦争をあえて描き、『アンパンマン』に込められたやなせさんの思いを伝えたことが視聴者の心を打ったようだ。

《やなせ先生と奥様の物語が本当に感動的でした。朝から非常に楽しめました。最高です。

配役もいいですね》
《やなせ先生の奥様のこととかアンパンマンの誕生秘話が丁寧に描かれていて、とても良かったです》
《小さい頃によく見ていた作品ですが、この歳になってその制作秘話を改めて知ることができて良かった》
《やなせたかし夫妻の奮闘ぶり、特に軍隊の描き方に心打たれた》

第2位は競馬の世界を熱く表現した『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)。

同作はJRA全面協力のもと、競馬の世界に生きる主人公たちの20年を描く壮大な物語だ。12月14日には最終回が放送。競走馬「ロイヤルファミリー」が有馬記念で劇的な復活を遂げたラストは、多くの視聴者の感動を呼んだ。

競馬界の内情を細かに描写したことで、競馬好きな人はもちろん競馬に詳しくない人も興味深く楽しめたようだ。豪華ゲストの登場や視聴者の考察を呼ぶ展開で、絶えず話題を提供し続けてくれた。

《競馬のことや馬のことはほとんど知らなかったですが、毎回感動して泣いて、こんなに感情が揺り動かされたドラマは久しぶりです。馬と人間の心の絆もあるんですね》
《好きなことを題材としたドラマで、あまり知らない事柄も多く取り上げられていて、興味深く鑑賞した》
《競馬はやったことはないが、馬もきれいだし、馬に関わる人たちの思いが伝わってきてレースのシーンを見るたびに涙が出た》
《毎回の展開が楽しみでキャストも豪華でとても楽しめました》

そして栄えある第1位に輝いたのは、歴史を刻み続ける『相棒 season24』(テレビ朝日系)。

連続ドラマ化してから今作で 24シーズン目となる長寿シリーズの同作。安定して高いクオリティの物語を生み出し続ける作品が、最も視聴者の支持を集めた。

今シーズンの第3話では『season16』に初登場した加藤清史郎(24)演じる高田創が再登場するなど、長寿作品だからこその演出も好評のようだ。また、登場人物たちのお馴染みのやりとりが魅力であるいっぽう、SNSから事件が発覚するエピソードのような現代的なテーマも取り扱っている。

時代に合わせてアップデートを続けている姿勢が、ファンの心を掴んで離さない秘訣なのだろう。

《2時間ドラマだった時から面白いと思って見ているから》
水谷豊寺脇康文の絶妙なやりとりが相変わらず健在で面白かったから》
《大好きなシリーズ。過去作から全て見ている。今シリーズも期待を裏切らないデキだと思う》
《長年にわたり続いているシリーズ物であり、演技の上手な主役・脇役が揃っていて安定した面白さがある》

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