12月23日、上皇さまが92歳のお誕生日を迎えられた。2025年には5月と7月に入院されたが、退院された後は長野県の大日向開拓地でのご滞在や、葉山御用邸での静養も可能になるほど回復された。

「上皇ご夫妻は基本的には毎日同じ時間に起床し、食事をとり、仙洞御所の周辺を散策し、同じ時間に就寝されるといった、非常に規則正しい生活を送られていると聞いています。散策は、午前と午後に一度ずつ行われていますが、気温も低くなっているので、一定の場所まで車で移動し、短い距離を歩かれるといった形にされているそうです。

ハゼ科魚類の分類に関するご研究については、定期的に皇居にある生物学研究所にも足を運ばれながら続けられています。また国立科学博物館が主催する『魚類分類研究会』にもオンラインで参加されているそうです」(皇室担当記者)

上皇さまは92歳、美智子さまは91歳と、お二人とも高齢による“リスク”と向き合われながら生活されている。宮内庁関係者はこう明かす。

「ご体調のこともありますから、赤坂御用地の外にお出かけになることも多くはなく、お二人でお話しになる時間が長いとうかがっています。それでも特にお気を付けているのがお食事中のご会話で、誤嚥を防ぐためテレビを見ながら召し上がられているそうです。

インフルエンザや新型コロナも流行していますから、周囲も上皇ご夫妻とお話しになるときを含め、かなり神経を使っています。誤嚥やちょっとした風邪でも、高齢の方にとっては重篤な事態も招きかねませんから、美智子さまや側近は常に最新の注意を払っておられるのでしょう。また上皇さまは心臓にご持病があるので、侍医団が24時間体制で注意して見守っています」

象徴としてのお務めの日々から離れ、穏やかな日々を過ごされる上皇さまと美智子さま。美智子さまも、2024年10月にお住まいで転倒され、右大腿骨上部を骨折。リハビリに励まれ、いまではほぼ骨折前の状態まで回復されているという。

長年の知人はこう明かす。

「毎日リハビリに励み、とても早く回復されたのは、“一日でも早く上皇さまを支えたい”というご信念からで、本当にすばらしいことです。

10月20日に91歳となられた美智子さまに、私からお祝いの手紙をお送りしました。その後『お祝いをありがとう』という内容で、直筆の署名が入ったお礼のメッセージをいただきました。いまでも多くの方からお祝いが届いていると思いますが、その一枚一枚に、美智子さまは返礼のメッセージを送られているのでしょう。

ご体調は決して万全ではないのでしょうけれども、上皇さまと健やかにお過ごしになるために、懸命に努力されているのだと思っています」

これまでも、これからも。上皇さまをお支えする美智子さまの奮闘の日々は続いていく。

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