「喜寿を迎え、後進に道を譲ることを真剣に考えた」

1月17日、このように政界引退の意向を表明した菅義偉元首相(77)。27日公示の衆院選を前に大きな話題を呼んだ引退表明だが、菅氏だけではなく、自民党・遠藤利明衆院議員(76)も今季限りで政界を退く意向を示している。

二人に共通するのは75歳以上の「後期高齢者」という点だが、国政の場にはそれ以上の高齢議員も存在する。もちろん、年齢が議員のパフォーマンスに必ずしもマイナスに影響するわけではないが、菅氏が述べたたように、新陳代謝の観点から“後進に譲る方が有意義”だという声は根強い。

そこで本誌は、アンケートツール「Freeasy」にて、全国の18歳以上の男女を対象に「引退してほしい75歳以上の国会議員」について調査した。

第3位は、昨年10月に日本保守党を離党し、11月に新党「減税日本」を立ち上げた河村たかし議員(77)だ。国政では’93年の日本新党時代に初当選を果たすと、その後は新進党、民主党から立候補し、合計5選。’09~’24年まで名古屋市長を務め(4期)、’24年の衆院選では日本保守党から立候補し、15年ぶりに国政に返り咲いていた。

衆院当選6回の実力を誇り、地方自治の長としても15年間勤め上げたベテランの河村氏だが、近年は自身の言動がたびたび物議を醸すことがあった。たとえば、’21年、東京五輪・女子ソフトボール選手の表敬を受けた際、本人の前で金メダルをかじり、「恋愛禁止か?」などの質問を投げかけたことが、セクハラとして大きな批判を浴びた。

アンケートでは、《金メダルの件の印象が悪い》(33歳男性)、《言動に品がない》(69歳女性)、《失言も多く、今の時代に合ってない》(34歳女性)など、河村氏の言動を問題視する声が多かった。

第2位は立憲民主党の小沢一郎議員(83)。自民党時代の’69年に初当選を果たし、’24年の衆院選で当選19回目。国会議員として50年以上のキャリアを持つまさに政界の生き字引的な存在だ。

自民党時代は、自治大臣(中曾根内閣)、内閣官房長官(竹下内閣)などの要職を歴任。’93年に同党を割って新生党を結成し、非自民・非共8党派連立の細川内閣樹立に影響力を発揮(55年体制の崩壊)。「政権交代可能な二大政党制」の実現を掲げて小選挙区制の導入を主導し、’09年の民主党政権誕生の道筋を作った。

’11年に通称陸山会事件にて強制起訴され党員資格の停止処分を受け、翌年に民主党を離党した後は、自身を慕う「小沢チルドレン」と共に新党の結成などを経て、’20年から現在の立憲民主党に所属し、党内のグループ「一清会」を率いている。

高市早苗首相(64)が解散を表明した19日に、小沢氏はXで《やっぱりという絶望的な内容。官僚が作成した中身の無い政策をダラダラ並べただけ》《やはり、この解散に大義なし。自民党政治を終わらせるため、この国の未来のため全力で闘う》と徹底批判。83歳になったいまも舌鋒鋭いが、とはいえ、近ごろはかつて「剛腕」を振るったようなダイナミックさに欠けることから、影響力の低下を指摘する声が上がった。

《特に何かをしてる印象もなく、今となっては名前だけ有名》(51歳女性)
《最近、表だった動きもなく、知名度だけで議員を続けている印象があるから》(48歳女性)
《政権を非難するだけで日本の国政運営に影響を与えていないから》(50歳男性)
《「壊し屋」も過去のもので、すっかり存在感を失っているから》(40歳男性)

そして、第1位は自民党・麻生太郎議員(85)。’79年の初当選以来、’83年を除いたすべての選挙で当選しており、’24年の衆院選で当選15回目。これまで財務大臣、総務大臣、外務大臣を務め閣僚経験は豊富で、今回のアンケートでは唯一の総理大臣経験者(’08年9月~’09年9月)だ。

旧安倍派議員の裏金問題が取り沙汰され、自民党内の派閥は次々と解散したが、麻生派は党内で唯一現存しており、その力は絶大。

事実、昨年の総裁選では、麻生派議員の支援が高市氏の総裁就任に大きく働いたと言われている。

さらに、高市氏による党役員人事をめぐっては、麻生氏が副総裁、麻生氏の義弟・鈴木俊一氏(72)が幹事長に就任するなど派閥色が濃く、野党からは「麻生家にお嫁入りした高市」(立憲・本庄知史政調会長)などと揶揄されるほどだった。

この影響力の大きさこそが、麻生氏が“キングメーカー”と呼ばれる所以だが、アンケートでは《黒幕みたいに政界を牛耳っている。 誰も正面から反論できないのが政治の停滞を起こしている》(69歳男性)、《強い権限を持ち政界を自分の思うように動かしている》(84歳男性)との声も。

そのほか、これまで麻生氏は自身の言動がたびたび問題視されており、’08年の国会答弁では、カップ麺の値段を「400円ぐらいか」と述べ世間との金銭感覚の“ズレ”が露呈。’24年には「そんなに美しい方とは言わない」「おばさん」など当時外務大臣だった上川陽子氏(72)の容姿に触れ、不適切だと批判を浴びた。こうした言葉の数々に、いまも不信感を抱いている人は多いようだ。

《高齢すぎる。 数々の失言を思うと、もうとっくにやめてもよかった人。 考え方が今時に適さない》(64歳女性)
《言動が現在にアップデートされていない》(53歳男性)
《国民との認識に大幅なズレがあるのに発言力が大きすぎる》(50歳女性)

編集部おすすめ