1月23日の衆院解散をもって政界を引退した菅義偉元首相(77)。28日に更新されたYouTubeチャンネル「NEXTV LAB」にゲスト出演し、引退後の“最新近影”に注目が集まっている。

同チャンネルは、報道番組『プライムニュース』(BSフジ)の元キャスター・反町理氏(61)によるインタビュー動画。菅氏のインタビューは衆院選の公示日である27日に収録され、反町氏と対談形式で行われた。

今回の衆院選で、自民党は菅氏の後継候補として菅氏の秘書を20年務めた新田章文氏(44)を神奈川2区に擁立。菅氏は同日午前に小泉進次郎防衛相(44)と新田氏の元に駆け付け、「堂々としっかりやって、悔いのない戦いをしてこい」と激励したことを明かしていた。

インタビューではこれまでの選挙を振り返り、話題は引退表明への反響にも及んだ。17日にXでも引退表明していた菅氏だが、国民から大きな反響が寄せられたとして、21日に《政治家冥利に尽きる、幸せな政治家人生だったと実感しています》と感想をつづっていた。

菅氏は「6000万人ぐらい」から寄せられた、コロナ対応や不妊治療の保険適用、携帯電話料金の引き下げなどに対する感謝の気持ちをつづったメッセージを見たといい、Xで《政治家冥利に尽きる》とつづった“真意”をこう説明していた。

「自分が政治に舵を切って、そこで結論を出して、その結論に対して、国民の皆さんから思いもよらぬっていうのは失礼ですけども、考えていなかったような感謝の気持ちをいただいて、本当にこちらこそ感謝の気持ちでいっぱいだったということです」

反町氏との対談ではゆっくりとした口調だが、質問に対して的確に受け答えする姿が印象的だった菅氏。とりわけ視聴者の注目を集めたのは、盟友・安倍晋三元首相(享年67)について語った一幕だった。

’22年7月に安倍氏が奈良県奈良市で凶弾に倒れた際、菅氏は現場に急行したことで知られる。反町氏によれば、安倍氏が亡くなった後に菅氏と共演した番組で、菅氏は「撃たれたと聞いて、とにかく奈良に向かったんだ」「同じ空気を吸いたいというか、安倍さんが寂しがり屋でもあったので、そばにいてやりたいと思った」と語っていたという。

反町氏から「どういう人だったんですか、安倍さんは。

菅さんにとって」と尋ねられると、菅氏は「私はよく、安倍晋三というのは、『憧れの政治家』だとよく言ってるんですけど。そうでしたよね」と即答。

続けて「憧れっていうのは、例えば決断力とか表現力とか色々あると思うんですけど、『この人いいな』『すごいな』とどこに感じたんですか?」と聞かれると、「そういう決断とか表現とか、それとか含めて全てですよ」とキッパリ。

また、「私にとっては、すべて安倍晋三だったんですよね」「非常に魅力のある政治家でしたよね」とも強調していた。

第2次安倍政権下で官房長官を歴代最長の約7年8カ月務めるなど、安倍氏とともに歩んできた菅氏。だが反町氏から「憧れた政治家から、『自分をすぐそばで支える仕事をやって欲しい』と言われたときは、どんな気持ちだったんですか?」と聞かれると、「『ああ、そうか』って感じですよ」と意外にもドライに返答。

反町氏が驚きながら「『俺がそばにいて支えるしかないんだ』っていう、その覚悟がその時、できてたって意味ですよね?」と質問を重ねると、「そうだと思います」と落ち着いたトーンで語っていた。

そんな菅氏は反町氏を真っ直ぐに見つめ、「どうしても日本の国を託すのは、安倍晋三という政治家しかいないと。そういうことですから」とコメント。だが約7年8カ月も官房長官を務めるとは思ってもいなかったといい、「ただ、終わってみて、そんなにやったのかという感じでしたよね」と振り返っていた。

動画では表情の変化は少なかったものの、やや早口な反町氏の質問を聞き返すことなく、ハキハキと答えていた菅氏。これまで健康状態がしばしば不安視されてきたが、引退しても健在のようだ。

「菅氏は’24年秋の衆院選以降、動作が鈍く覇気がない様子にたびたび心配の声が上がっていました。1月22日配信の『NEWSポストセブン』によれば、昨年10月の総裁選の際に、高市陣営の一人が『菅さんに話しても、もうほとんど反応がない』と話していたそうです。ですが引退後も、報道各社のインタビューに応じたり、反町氏のYouTubeチャンネルに登場したりするなど活動的です。以前よりも動作が鈍く感じられる部分はありましたが、人の話を聞いたり、受け応えをしたりする力は衰えていない印象です」(政治ジャーナリスト)

実際に動画のコメント欄でも、菅氏の元気そうな姿に安堵する声が広がっている。

《思ってたより元気そうで良かった》
《大変失礼ながら菅さんが思いのほか、しっかりと受け答えされているのを見て安堵しました。そんな菅さんの姿を引き出してくれた反町さんにも感謝いたします》
《故・安倍首相の話になるとハキハキ答えるところを見ると涙があふれる》
《菅さんはもう喋ることもままならないご体調なのかなと勝手に思っていましたが、反町さんの早口の質問もしっかり解釈されご解答される明晰な頭脳を未だお持ちでいたことに安堵しました》

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