一般的に、冬は体脂肪量が増えやすくなり、悩んでいる人は多い。春に向けて何とか減量したいなら、「血糖値を下げる」最良の食材・トマトジュースに着目した方法を紹介したい。

私たちがごはんなどの糖質の多い食事をとると、血糖値が上がる。この上がった血糖値を下げるために体内でインスリンが分泌されるが、インスリンはブドウ糖を中性脂肪に変える働きもある。血糖値の急な上昇で、必要以上にインスリンが分泌される(インスリン値が上がる)と、中性脂肪が蓄積され、肥満を招きやすくなる。つまりは、血糖値の急上昇が、太る原因になってしまうわけだ。

「そこで、気軽に血糖値対策をしたいと考えている人に、ぜひおすすめなのが、『オリーブトマトジュース』です。トマトジュースにオリーブオイルを加えて電子レンジでチンするだけなので、とにかく簡単。すぐできる食事療法で、メタボリックシンドロームや糖尿病、肥満などで来院するクリニックの多くの患者さんにも推奨しています。

インスリン値が下がると、体はブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに脂肪や筋肉を分解してエネルギーを補おうとするため体重も減少するわけですが、それをサポートしてくれるのがトマトジュースなのです」

銀座泰江内科クリニックの院長・泰江慎太郎先生はこう話す。

「この効果はトマトに含まれる成分であるリコピンによるもの。リコピンには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去してくれます。活性酸素が減ると血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きがよくなり、必要以上のインスリンが分泌されることを防ぐのです」(泰江先生、以下同)

■リコピンを取るには生トマトよりジュースが有効だ

用意するのは、無塩のトマトジュース160~200ml、オリーブオイル大さじ1。2つをよくかき混ぜ、600wのレンジで60~90秒温めるだけ。

なお、リコピンを効果的に取るなら、生トマトよりも断然ジュースが有効だ。

「加工用のトマトにはリコピンを多く含む皮が分厚い品種が使われていて、成分がギュッと詰まっているからです。

リコピンは脂溶性の成分なので、油と一緒に取ることで、体内で吸収しやすくなります。また、リコピンは加熱することで吸収率が高まることもわかっています」

ちなみに、患者さんの実例では、

「糖尿病の指標の一つヘモグロビンA1c値が2%以上、下がった方も多数います。

たとえば、70代女性はヘモグロビンA1c数値8.8%から6.1%に。体重は6kg減。50代女性もヘモグロビンA1c値が25%下がり、体重5kg減量している方も。いずれも半年ほどで無理のない内容です」

トマトジュース(無塩)+オリーブオイルに加熱という原則を満たすなら、スープなどの料理にアレンジもOK。

「抗酸化成分の吸収率が高い朝に飲むのがおすすめ。朝の空腹時なら、脳と一日の血糖値が安定しやすい効果も期待できます。私も毎朝飲んでいます。一日1杯で十分。

量より毎日続けるなど習慣化することが大切です」

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