《ここ数日の遊説会場で、熱烈に支援してくださる方々と握手した際、手を強く引っ張られて痛めてしまいました。関節リウマチの持病がありまして、手が腫れてしまいました》

2月1日午前10時53分に更新したXで、こう釈明していたのは高市早苗首相(64)。

同日午前9時放送開始の『日曜討論』(NHK)を欠席し、番組には自民党・田村憲久政務調査会長代行(61)が代理出演した。しかし午後には岐阜・愛知での遊説を敢行したこともあり、共産党と社民党が討論会の再設定を求めて抗議文を送付するなど波紋が広がっている。

そんななか、「文春オンライン」が3日に、高市氏側が番組放送日の2日前から出演キャンセルを準備していたことを報じたのだ。

記事によれば、1月30日の時点で、高市氏側から小林鷹之政調会長(51)に代理出演が打診されていたとのこと。しかし小林氏は1日午前に地方遊説が予定されていたため、田村氏が代理出演することになったという。高市氏、小林氏、田村氏は「週刊文春」の取材に、「党幹部の(間の)日々のやり取りの逐一については公表しておらず、お答えは差し控えます」と回答したことが報じられている。

また、同メディアが4日に配信した記事によれば、高市氏が番組を欠席した理由は、旧統一教会に関する追及を避けるためだったと伝えられている。なお、1月28日配信の「週刊文春 電子版」では、高市氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体との疑惑を報じていた。

「この他にも、高市氏をめぐっては31日の応援演説で、外国為替資金特別会計の運用について『今ホクホク状態』と円安メリットを強調するような発言が波紋を呼んでいました。また、食料品の消費税2年間ゼロの公約についても、実施時期や財源など詳細については説明がなされていません。消費税減税や廃止を訴える野党勢も、こうした点を追及する構えでした。病や健康状態の悪化は責められるべきではありませんが、そもそも短期決戦の衆院選を決断したのは高市氏。

張本人が選挙期間中の唯一の党首討論会を直前で欠席したことに“論戦から逃げた”と一部で批判も上がっていました」(全国紙記者)

■「私からは誰にも依頼してません」ジャーナリストが明かした高市氏の“メール返信”

真相に注目が集まるなか、4日には高市氏の“討論会ドタキャン”をめぐってSNSを騒がせていたことが――。

ジャーナリストの須田慎一郎氏(64)が自身のYouTubeチャンネルに、「【緊急速報】※高市総理から緊急連絡あり※ マスコミや週刊文春の討論番組ドタキャン報道について」と題する動画を公開したのだ。

須田氏は3日深夜、高市氏に「実際のところはどうだったんですか」と直接メールで問い合わせたという。須田氏は「午前1時前ぐらいにですね、高市総理からですね、5通のメール返信があった」と明かし、文春が報じた2日前に代理を準備していた疑惑について、高市氏から返ってきたというメールの文面をこう読み上げていた。

「私からは誰にも依頼してません。選挙公示日から握手で右手指関節が2本曲がり、腫れ上がっていたところ、木曜日と金曜日の演説会で手を強く引っ張られ、アウトでした。私は関節リウマチ患者なので、関節が弱く壊れやすい状態です」

「金曜日から遊説のキャンセルを党本部に依頼していましたが、キャンセルはできないということで、日曜の朝にようやく医務官に消炎処置とテーピングをしてもらい、午後から遊説を続けることになりました。多分、党本部がピンチヒッターで田村憲久先生にお願いしてくれたと思います」

須田氏によれば、高市氏は「総理秘書官に聞いたら、日曜朝はNHK出演のために演説出発を遅めにしていた」「私の症状を心配した官房長官が治療優先するべきだと、ピンチヒッターを探してくれたそうです」ともつづっていたという。

須田氏はスマホに目を落として文面を読み上げていたが、メールの文面そのものは公開されなかった。Xでも本動画が広く拡散されるなか、同日午後8時半ごろには“新事実”も飛び出した。

まず、初報を打った毎日新聞では、政府高官が「首相は深刻な状態で、私が(出演を)キャンセルさせた」「私が強引にキャンセルさせた」と証言したことを報道。この政府高官によれば、高市氏は衆院解散後の1月23日に、党本部で行われた公認証交付で300人以上の立候補予定者と握手したことで症状が悪化。

衆院選公示後の応援演説でも、支持者らとの握手で右手の指2本の関節が曲がる症状があったという。

次に共同通信では、高市氏の番組欠席は木原稔官房長官(56)の判断だったと、政府高官が記者団に明かしたことを報道。高市氏は番組出演の意向を示していたというが、木原氏が高市氏に医務官の治療を受けさせるため、1日朝にキャンセルしたとのこと。

また午後11時半すぎには朝日新聞で、木原氏が30日から党側との間で、高市氏の代理で党幹部が番組出席するように調整していたことが報じられた。高市氏の治療が番組当日の朝になったのは、医師との調整などの結果だったという。

なお、NHKは本誌取材に、高市氏から番組欠席の連絡が入ったのは「番組当日の朝」だと説明していた。

「毎日新聞では政府高官が誰であるか具体的な人物は明かされていませんが、共同通信と朝日新聞では高市氏を欠席させた人物は木原氏だと報じています。これら報道からも、政府高官は木原氏である可能性が高いでしょう。

また、ジャーナリストの須田氏が紹介した高市氏のメールが本物かどうかは不明ですが、須田氏の証言や各紙の報道を総合すると、“高市氏は番組出演する意向だった”“欠席は高市氏が判断していない”の2点は一致していると言えるでしょう。

特定のジャーナリストや媒体によって間接的に“文春砲”が否定されたかたちですが、高市氏本人から具体的な説明がないのは更なる憶測を招きかねない。高市氏は現在も遊説で全国各地を回っていますが、党首討論会の再設定を求める野党の要望を受け入れたり、疑問を抱いている国民に向けて説明を尽くしたりすることもできるのではないでしょうか」(前出・全国紙記者)

Xやネットでは高市氏の支持者から《高市さん負けんなー!》《高官がキャンセルさせたのが何か問題?》と擁護する声も上がっているが、錯綜する情報に改めて本人説明を求める声が高まっている。

《自身でしっかり話してほしい》
《肝心の高市氏本人がきちんと経緯を説明すべきでしょう》
《別にキャンセルするならキャンセルするで良いとしても、その判断はご自分で行いその説明もご自分の口から行うべきものだろう》
《木原官房長官の名前が出た以上、本人が直接マスコミの前で記者会見し、事実を話すべきだし、これが誤報なら事実では無い旨、国民に話すべきです》

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