2月8日の投開票が間近に迫った衆議院選挙。当落に注目が集まっているのは、大阪5区で立候補している杉田水脈氏(58)だ。

’12年に日本維新の会から衆院選に出馬し、比例復活で初当選を果たした杉田氏は、’17年と’21年の衆院選では自民党から公認を受け、衆院比例中国ブロックで当選していた。

しかし`24年4月、’18~’22年の収支報告書に1564万円余の不記載があったことで、党の役職停止6カ月の処分が科され、`24年10月の衆院選は立候補を辞退。`25年7月の参議院議員選挙には、自民党の公認を受けて比例区で立候補するも落選していた。

大阪5区はもともと公明党が地盤を持つ選挙区で、自民党の公認候補が擁立されるのは30年ぶり。そんな“アウェイの地”で杉田氏はどういった選挙戦を繰り広げているのだろうか。本誌が演説会場に足を運んだ。

杉田氏は演説で「5区のみなさまの生活を守って、守って、守って……」と、高市早苗首相(64)の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」を彷彿させるフレーズを披露。

杉田氏の横には高市首相の等身大パネルが飾られていた。高市首相は連立を組む日本維新の会の本拠地・大阪府内の小選挙区での応援演説を見送る方針だと報じられており、あたかも高市総理が駆けつけたかのように見える演出であった。

時折、関西弁を交えながら、聴衆に語りかける兵庫県神戸市出身の杉田氏。

演説を聞いていた女性に話を聞くと、「テレビやYouTubeでみる杉田さんは、発言している部分だけ切り取られているせいか、厳しい表情なんです。けど本物をみたら、そんな厳しさはなくて、意外にかわいい人なんだなとびっくりしました」と話していた。

杉田氏は、今回の選挙戦をどうとらえているのか。

直接話を聞くことができた。

――明るい表情で演説されていましたが、今回の選挙に臨むにあたってご自身で変わったところがあれば教えてください。

「考え方とかはそう変わってはいないんですが、これまで自民党では比例区でしか出ていなかったのが、はじめて自民党の小選挙区を任されて、すごくうれしいですし、感無量です。

小選挙区を任されたからには、しっかりとこの地域の住民の方々の思いを国とつなぎ直さないといけないですし、それにここ大阪5区はこれまで公明党さんがずっと当選されてきた地域。その公明党さんがいなくなったので、もう一度つくり直さないといけない。そう思うと責任重大でプレッシャーもきついですが、その分すごくやりがいも感じています」

――高市総理の「働いて、働いて、働いて」を彷彿とさせる演説のフレーズがありました。杉田さんにとって高市さんはどんな存在ですか?

「今回の選挙は、もう高市さんを意識してやっています。高市さんは私にとって憧れを越えたような存在です。`24年9月に行われた一回目の総裁選の時から応援しています。

そして昨年の秋、高市さんが総理になられた時に、自分が議員バッジをつけていなかったことがもう悔しくて悔しくて。なので今回の選挙で当選し、議員バッジをつけて、高市総理を支えていけたらと思っています」

――選挙戦は始まったばかりですが、有権者の反応は?

「思っていたよりもいい感じですよ。想像以上にチラシも受け取ってもらえていますし、『応援しているよ』と声をかけてくださる人もいますから。

うれしいですね」

大阪5区にはれいわ新選組の共同代表である大石晃子氏(48)も立候補している。

彼女が、1月27日の公示日に行われた出陣式で「この大阪5区で自民党から出ているのは杉田水脈さん。裏金議員です。ありえなくないですか。“国民はもう裏金問題を許したのかな”と自民党は思っているわけです。思ってないですよね、皆さん。何で杉田水脈さんが大阪5区で立候補しているんですか。杉田水脈さんは裏金議員じゃないですか。裏金議員は立候補してはいけません」と述べていたことを伝えると、杉田氏は厳しい口調でこう語り始めた。

「裏金議員? 彼女の発言に対しては、もう何も言うことはないです。裏金は要するに不記載なんですが、彼女も不記載していますから。彼女の額は一年で1200万円。

私たち5年で1500万じゃないですか。それに私たちは派閥の指示に従ってその通りにやっていたわけで、自分で会計やりながら不正をした人とどっちの罪が重いのかと思うと……。まあそんなことも言うつもりもないんですけどね。まあ、何とでもおっしゃってくださいということです。まったく気にもしていないですし、いくらでもおっしゃってくださればいいかなと思っています」

激戦が繰り広げられている大阪5区。最後に笑うのはどの候補か。

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