2月8日に投開票された衆院選は、自民党が単独で316議席を獲得するという圧勝に終わった。参院では与党過半数割れの状況だが、今回、自民が単独で衆院定数の3分の2(310議席)を上回ったことで、参院で否決された法案であっても、衆院で再可決し成立させることが可能となる。

いっぽう、公示前から100議席以上を失い49議席の惨敗となったのが、立憲民主党・公明党で結成した「中道改革連合」だ。立民出身の候補者145人のうち、選挙区で当選したのはわずか7人で、復活を含む比例代表では14人。中道で共同幹事長を務める安住淳氏(64)や、戦後最多に並ぶ当選20回を目指した小沢一郎氏(83)、元代表の枝野幸男氏(61)、元幹事長の岡田克也氏(72)など、立民出身の“大物”前職が相次いで議席を失った。

このベテラン勢のうち、安住氏を破り、宮城4区で当選を果たしたのが、自民前職の森下千里氏(44)だ。

「森下氏はかつてグラビアアイドルやレースクイーンとして活動。’21年の衆院選に自民党から立候補するも、この際は安住氏に敗れて落選し、’24年の衆院選では比例代表東北ブロックで初当選を果たしていました。元タレント議員は色眼鏡で見られがちな存在ですが、森下氏は’21年の選挙で敗れた後は毎日のように街頭に立ち続け、その姿が“辻立ちクイーン”として注目を浴びるように。そして、高市政権では環境大臣政務官という要職に抜てき。今回の選挙でも、大金星をあげた翌9日も宮城・石巻市内の街頭に立っていました」(政治部記者)

森下氏は約12万4000票を獲得し、約4万5000票差で安住氏を撃破。圧倒的勝利ということもあり、当確が出た後のテレビ取材では歯切れのよいコメントが期待されたのだが……。現在、Xでは森下氏がNHK『衆院選開票速報 2026』のインタビューに応じた際の発言が話題を呼んでいる。

中継が繋がり、当確が出た森下氏の姿が映し出されると、糸井羊司アナ(48)は以下のように質問。

「今回、当選10回の安住さんから議席を奪いましたが、何が有権者に支持されたと受け止めていますか」

すると、森下氏は3秒ほど間を開け、真っ白な歯をのぞかせながら、こう語った。

「それは、あの、私にはわからないんですけども……私の思いが通じた、と思いました」

これを受けて、糸井アナは「森下さんの思い。どんな思いが伝わったのでしょうか」と求めると、森下氏は「“地域をよくしたい”という思いです」と回答。

続けて、糸井アナが「地域をよくしたい。“特にこうしたことに力を入れたい”という思いはありますか」と更に問い返すと、森下氏はこんな構想を明かした。

「そうですね、やっぱり人口減少も進んでいますし、第一次産業の現場でも労働力不足や担い手不足だったり、様々な課題が山積しておりますので、そういったところの声を国政に届けていけるように頑張って参りたいと思います」

そのほか、今年が東日本大震災発生から15年の節目であることに触れ、「復興事業は一旦、終了というかたちにはなっていますけれど、まだまだ心の復興が必要だと感じています。しっかり、被災された皆様に寄り添って頑張りたいと思います」とも話していた。

Xでは、森下氏の勝利に支持者からは、

《森下千里さんの勝利インタビューを見ていると,涙が止まらなくなってしまった》
《努力は報われる おめでとうございます》

といった歓喜の声が上がった一方、インタビューでは一部で具体性に欠く回答があったことから、以下のようなツッコミも起こっていた。

《森下千里応援してたけど昨日のNHKのインタビューがあまりにもズタボロでちょっとずっこけた》
《森下千里とかいう宮城で当選した自民党の議員のNHKインタビューでの受け答えが残念すぎた。一言一言が抽象的で、具体なビジョンがないんだろうなってのがわかってしまう》
《「選挙を振り返っていかがでしたか」の質問に、かなりしどろもどろで何を言ってるかわからなくてこんな人が国会に行って大丈夫なのか?と思った》
《森下千里のインタビュー内容がぺらっぺらでびっくりした》

なお、森下氏の答弁が注目を集めるのは、このインタビューが初めてではない。今回の選挙期間中、森下氏が過去に出演したメディアで“質問攻め”に遭い、言葉に詰まる様子が拡散されていた。

「森下氏といえば、’22年1月に“ひろゆき”こと実業家の西村博之とYouTubeで共演した際、“食料自給率”について徹底的に追及される場面が話題を呼びました。

衆院選での落選から間もなかった当初の森下氏は、“食料自給率を上げたい”とコメント。ひろゆき氏から言葉の定義を問われると、森下氏は『国内で消費したものを、しっかり国内で消費していく率を上げたい』と説明しました。さらに、ひろゆき氏は自給率の意味を分かっていないとして、“分母と分子”について回答を求めたのですが、森下氏は『国内のものをどれだけ食べてもらえるか』と具体的に返せず、苦笑いを浮かべて沈黙してしまう場面がありました。今回の選挙期間中も、この際のやり取りが拡散され、森下氏の政治家としての資質を疑問視する声も上がっていました」(WEBメディア記者)

とはいえ、これは4年前の話。辻立ちを続け、支持を拡大し、大金星をあげた今、このような場面が起こることはないはずだ。

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