「私もこんなすてきなタイミングで初めて来ることができて、すごくうれしいです。『徹子の部屋』にはずっと出たいなと思っていて……。

母と同じ番組に出演するのは不思議な感じですね」

2月1日、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)放送50周年スペシャルに最後のゲストとして出演し、こう語ったのはアーティストの宇多田ヒカル(43)。『徹子の部屋』初出演となる宇多田は、活動拠点であるイギリスのロンドンからお祝いに駆けつけたという。

彼女の亡き母で昭和のスター歌手の藤圭子さん(享年62)は生前、同番組に幾度も出演。番組内では、母・藤さんへの思いから、10歳を迎えた息子の話題まで、さまざまなトークが繰り広げられた。

「宇多田さんは、’24年にデビュー25周年を記念したベストアルバムをリリース。それに伴い、約6年ぶりとなるツアーを開催し、日本国内7都市に加え、初の台北・香港公演を含む全18公演を行い、国内外で約25万8千人を動員しています。

’25年には、人気アニメの映画版『チェンソーマン レゼ篇』で、アーティストの米津玄師さん(34)とともに主題歌を担当。現在でも日本を代表するトップアーティストとして、国内外で支持を集めています」(音楽ライター)

私生活では、’02年に映画監督だった紀里谷和明氏(57)と結婚するも、’07年に離婚。《“人間活動”に専念する》として’10年から約4年間、一時的にアーティスト活動を休止し、’12年ごろから活動の拠点をイギリスに移すことに。

’14年にイタリア人男性と再婚し、翌年に第1子となる男児を出産。’18年に男性と離婚が成立したが、現在はシングルマザーとして自宅のあるロンドンで育児とアーティスト活動に奮闘している。

「生活の拠点は海外とはいえ、国内アーティストとコラボした楽曲制作やプロモーション、テレビ出演などで、年に数回ほど息子さんと一緒に日本に帰国することも。

日本滞在時には拠点とするマンションが複数あるといいます。

しかし、一昨年に起きた“予期せぬ事件”をきっかけに、最近の宇多田さんは、日本での滞在中も“強い警戒心”を抱いているようなのです」(音楽関係者)

その出来事とは、’24年の夏に宇多田がツアーを開催していた時期に発生した事件だった。前出の音楽関係者が続ける。

「公演の終了後、宇多田さんの熱狂的な“追っかけ”ファン数人が追跡して、彼女が滞在していた自宅マンションに不法に侵入したのです。

侵入後、彼らは彼女のサインを求めてエレベーター内にまで無断で立ち入ったそうです。この一件によって、のちに警察が出動する事態にまで発展したといいます。この事件に強い恐怖を覚えた宇多田さんは、そのマンションにはもう住めなくなったようです」

デビュー25周年のツアー開催中に“偏執的なファン”が起こしていた戦慄の事件。ベリーベスト法律事務所の齊田貴士弁護士によると、芸能人やタレントに対するストーカー被害は近年増加傾向にあるという。

「ストーカー規制法に基づく一般の相談・検挙件数は年々増加傾向にあります。そうした状況や、近年芸能事務所が公表している被害事例を見る限り、芸能人に対するストーカー被害も増えている可能性は高いと思われます」

■“息子との時間を脅かされた”

昨年末に「改正ストーカー規制法」が成立するなど、近年、ストーカー行為やつきまといに関して、行政による法整備はより強化されてきている。その背景には、ここ最近見られる“手口の巧妙化”が影響しているという。

「近年よく見られるのが、GPSや紛失防止タグなどの発信機を悪用するケースです。

最近ですと、昨年12月に茨城県水戸市に住むネイリストの女性が元交際相手に殺害された事件で、贈り物のぬいぐるみの中に発信機を忍ばせておいたというケースが記憶に新しいかと思われます。

またSNSに投稿された写真の背景や景色、さらには瞳に映り込んだ情報を解析し、位置情報を特定しようとした例もあります。SNSの投稿時間や行動パターンを分析して、居住地を絞り込むといった手口もあるようです。

不正アクセスによって芸能人のスマートフォンやSNSから個人情報を抜き取るといった犯罪も、こうした“巧妙化”の一種でしょう」(前出・齊田弁護士)

冒頭の『徹子の部屋』で、宇多田は息子について「今、10歳です。めちゃくちゃかわいいです。(息子からは)ママ猫って呼ばれてます。2人でいつもニャーニャー言っています」と明かしていた。

「宇多田さんはインスタグラムで息子さんとの散歩中に見つけたものを投稿したり、一緒にスポーツをしたという報告などを頻繁にしています。彼女にとって、お子さんと過ごす時間は何物にも代えがたいものなのだそうです。

宇多田さんは、息子さんの出産後、’17年に発表された『あなた』など、母親視点での楽曲を書いていることで知られています。お子さんの存在は、いわば宇多田さんの“アーティストとしての原動力”だといっても過言ではないのでしょう。

侵入事件があったツアー中も息子さんを連れて日本に滞在していたでしょうから、今回の侵入騒動には“息子との静穏な時間を脅かされた”という心境だったのではないでしょうか」(前出・音楽関係者)

こうした悪辣な不法侵入事件が二度と起こらないことを願うばかりだ。

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