「やっぱり社民党はちょっと今後、まぁ、あまりいい未来は見えないなという風には僕は思ってて」
2月13日配信の報道番組『ABEMA Prime』(ABEMA、以下アベプラ)の冒頭で、社民党副党首・ラサール石井参院議員(70)を前にこう語ったのは人気お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇(42)。
8日投開票の衆院選で自民党が歴史的勝利を収めたいっぽう、社民党は初の議席数ゼロという惨敗を喫した。
そんななか、アベプラでは石井氏がゲストとして登場したが、ことごとく松陰寺に切り返される場面が注目を集めている。
松陰寺は社民党を不安視する理由について、冒頭のコメントに続けてこう述べていた。
「そもそもリベラルが終わったんじゃないかってのはあったんですけど、僕はすごくそれ、肯定的に捉えていて。やっぱり反権力ありきの政党という風にも見えるし、実際、自分たちがどういうことをやりたいっていうのが有権者に刺さらなかったことも、しっかり見えていないなと思って。やっぱり会見を見てても“反自民”で、“反高市”の弁がどんどん出てきちゃうっていうのは、やっぱり根本的に今の人たちには刺さらないだろうなという風には見てます」
石井氏は8日夜に社民党・福島瑞穂代表(70)と開いた記者会見で、「10代、20代の若者が1番、自民党に入れているということにちょっと暗澹とした気持ちになります」「なぜ自分たちが血を流したり、死んだりすることになる戦争に向かって、若者たちが自民党に票を入れるのかがちょっと理解できない」などと自民党に批判的なコメントをしていた。
アベプラでは先述の松陰寺のコメントを受けて「そもそも芸人は反権力だと思ってるんで」と前置きし、「“自民を批判することが悪い”みたいな風潮あるじゃないですか。“野党は批判ばっかり”とか。でも政権を監視し、よくないところは批判していくっていうのが野党の役割なんでね」と反論した石井氏。
松陰寺から「それがもうあんまり、伝わらなくなってるんじゃないですか?」と指摘されると、石井氏は「伝わらなくなったことは認めるけど、それが必要ないということではない」「それがなかったら独裁国家になっちゃう」と強調。同じ野党でも国民民主党は政策本位で議席を伸ばしたことを松陰寺が例に挙げると、「国民民主は野党の補完勢力だからね」「真の野党ではない」と返していた。
また、今回の衆院選で社民党の訴えが有権者に刺さらなかった理由として、街頭演説やビラ配りの効果がなかったこと、党の政策を変える時間がなかったことを挙げていた石井氏。
その上で「だからといってすぐね、SNSだ、TikTokだ、っていうことではないけれど、もちろんそれも必要です」「やっぱりでもSNSなのかなとは思うけど」としつつ、自民党のSNS戦略についてこう持論を展開していた。
「要するに高市さんっていう人がどんどん人気が出ていく。最初ちょっと(人気が)低くても、ぐわーっと上がっていくあの感じ。それってやっぱ結構、お金かけてると俺は思うんだよね。そうするとお金のあるところが、それだけガーって、こう物流でガーってやって数増やしたら勝つっていう」
すると松陰寺は、「社民党さんもお金があったら勝てたということですか?」と質問。石井氏が「いやいや、そういう風にやるかどうかはわかんないけど、お金があればそれはできました」と返すと、「そこが僕、分析できてないなって、そういうことじゃないんじゃないかな」と率直に疑問をぶつけていた。
■「沖縄も日本ですよ」松陰寺が石井氏の誤りを冷静に正す場面も
さらに安全保障をめぐる話題でも、2人が激論を交わす場面が。
石井氏は日本について、「抑止力って言って、こう武器をいっぱい買う。でも、それも若干アメリカに買わされてる。それで防衛と言っておきながら、長距離射程ミサイルって攻撃できるものを置く。そうすると、そこが攻撃される可能性が増えるじゃないですか」とコメント。
石井氏が「そのなかでも、もうすでに中国が敵っぽく見てるわけでしょ?」と返すと、松陰寺は「軍事費がどんどん増強しているのは中国だし、日本の領海・領空にどんどん入ってきて、自衛隊はもうほぼ毎日スクランブルかけているわけです。尖閣もどんどん踏んできているし、なんかそういうところにも社民党さんの意見が聞きたいんですよね、僕は」とコメント。
しかし石井氏は、「(日本は)敵まで届くミサイルを配備してるわけです」「本数にしたら全く負ける本数」「今ごろ自衛隊を(憲法に)明記したってことは、そろそろ正規軍っていうことになるんじゃないかっていう、またいらん脅威を向こうに与える」と、日本側の在り方を問題視したのだった。
そんな石井氏だが、自身の飛躍した持論や誤りを松陰寺から軌道修正される場面も見受けられた。
石井氏が「明日、高市さんが“戦争します”って言ったら、“行け行け~!”ってなるような気がする」と述べると、松陰寺は即答で「ならないですよ」「“戦争しよう”はならないですよ、誰も望んでいないですよ、そんなこと」と全否定。
それでも石井氏は「いやいや、だって自分とこじゃないんだよ、沖縄なんだよ」と主張したが、松陰寺は「沖縄も日本ですよ」と冷静に訂正したのだった。
「松陰寺さんは芸人としても先輩である石井さんの意見を真剣に聞きつつも、臆することなく自分の考えも伝える姿勢が印象的でした。決して石井さんをやり込めるといったことはなく、同意できるところは同意し、一貫して対話を重んじていたように思います。 ぺこぱの“誰も傷つけない笑い”が支持を得たように、言葉遣いや振舞いが丁寧なところも共感を集めたのではないでしょうか」(WEBメディア記者)
実際、14日にアベプラのYouTubeチャンネルで公開された動画のコメント欄やXでは、石井氏を“論破”した松陰寺の意見や姿勢を支持する声が相次いでいる。
《松陰寺さん、ほんとよくぞ言ってくれました!ありがとうございます》
《こういう若い人がいてくれるのとても心強い》
《松陰寺まじでええな。
《松陰寺さんの『沖縄も日本ですよ』という返し、正論すぎてぐうの音も出ないですね。どこであろうと戦争を望む人なんていないはずです》

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