2月18日の衆参本会議で首相指名選挙が行われ、自民党の高市早苗総裁(64)が第105代首相に選出された。
少数与党の参院では決選投票となったが、先日の選挙で圧勝した衆議院では高市氏が354票、野党第一党の中道改革連合の小川淳也氏(54)が50票となり、難なく選ばれた。
その開票結果の中で、注目を集めているのが小川氏が獲得した“50票”という数字だ。現在、中道の衆院での議席数は49。党に所属する議員が全員小川氏に投じたとしても、”1票”足りない。そのため、”小川氏の名前を書いた人物は誰なのか”と、SNSでは「謎の1票」として話題を呼んでいた。
現在、無所属の衆院議員は現在全部で6人。無所属の中村勇太氏(39)と渡辺真太朗氏(33)は高市氏に、河村たかし氏(77)は自身に、山本譲司氏(63)は無所属扱いだが、れいわ新選組所属なので奥田芙美代参議院議員(48)に投票している。
では、「謎の1票」を投じたのは誰なのか。その正体は、「最強の無所属」の異名を持つ、福岡9区の緒方林太郎氏(53)だった。
「’09年に旧民主党から出馬して初当選した緒方氏ですが、現在は無所属という立場を貫く背景には、’17年の衆院選での苦い経験があります。当時、破竹の勢いだった小池百合子都知事(73)が代表を務めた『希望の党』に合流して出馬するも、小池氏が政策・理念が異なる党員については『排除いたします』と発言したことで、追い風は一転して逆風へ。結果、落選を喫した緒方氏は、それ以降、無所属として出馬し続けています。
《無所属である私は企業団体献金を受け取れません。
そんな緒方氏は18日夜、自身のSNSを更新し、《首班指名は野党第一党の候補の名前を書きました。総選挙の構図等からして、野党第一党の候補か、自分の名前かしか可能性がなく、であれば憲政の常道として野党第一党の候補だろうと判断しました》と、投票理由を明かした。
続けて、《しかし、これは如何なる意味においても、私が野党第一党の会派に入るための一里塚ではありませんし、今後の国会での採決にも影響させません。ここは明確にしておきます》と、中道に合流する意図はないと明言し、無所属としての筋を通した。
あえて”無所属”を選び続ける議員の矜持を見せたようだ。

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