「『ごくせん』に出演するにあたって語るべき作品が、高校2年生のときに出演した『伝説の教師』(日本テレビ系)。9話に登場する怖い高校生役が決まらなかったそうで、急きょ、オーディションを受けに行ったんです。

そのとき、トイレでたまたま面接をしてくれたスタッフの方と一緒になって、元気に『どうもありがとうございました』と挨拶したら、役が決まりました(笑)。日本テレビさんとのつながりができ、“不良高校生”のイメージも強かったから、『ごくせん』の仕事が来たのだと思います」

こう振り返るのは、石垣佑磨さん(43)。初回の撮影現場は、ピリピリしていたという。

「みんな“この中で誰が目立つんだ”と、探り合いをしている状況。松本潤君や小栗旬君といった活躍している共演者にも負けるかというライバル心が皆あったと思います」

放送2回目は、石垣さんがメインのストーリーだった。

「ボクに彼女ができたのに、松本君に『あの女はやめておけ』と言われパンチを繰り出すシーン。殺陣師の人から『お前のパンチには殺気がない』と言われて、『誰に言ってんだ』とブチギレてしまって(笑)。当時は未熟な10代でした」

撮影もハードスケジュールだったという。

「仲間由紀恵さん演じるヤンクミが暴れるクライマックスシーンは、1台のカメラで240カットくらい撮るため、朝にインして、アウトが翌朝。げっそり痩せるほどでした。集中力が続かずにカットがかかる前にあくびが出ちゃったりしたこともありました」

ハードな撮影が続くと、心のよりどころは共演仲間となる。

「クマ役の脇(知弘)君とは格闘技という共通の趣味があって、声をかけてくれました。

彼のほうが年が3つ上で大人な部分があり、一匹狼だったボクに、次々に仲間を紹介してくれました」

いつしか共演者の団結力も生まれ、ドラマはヒット。だが“俳優が自分に合っていないのではないか”という葛藤もあったという。『ごくせん』の撮影終盤、映画『あずみ』のオーディションを受けたときのことだ。

「憧れていた北村龍平監督に気に入ってもらって、出演が決定。同作品でも共演することになった小栗君から『よかったな』と言ってもらえて、夢は叶うものだと自信が得られました」

その思いは今でも抱いている。

「ゴジラなどの特撮作品に、今後ももっと出演していくのが目標。叶えたいです」

『ごくせん』(日本テレビ系、2002~2009年)

「あの(長髪)先生より人情家。あの(グレート)先生より無鉄砲」な、任?集団・大江戸一家で育った高校教師・山口久美子(仲間由紀恵)が活躍する学園ドラマ。松本潤、小栗旬、松山ケンイチ、三浦春馬……。あげればキリがないほどのスターが生徒役から誕生した。

【PROFILE】

いしがき・ゆうま

1982年生まれ、東京都出身。2000年にデビューすると、得意のアクションを生かし、数多くのドラマ、映画で活躍する。

自身で編集を手掛けるYouTubeチャンネル『石垣佑磨 ガキちゃん』では、特撮やフィギュアにまつわる情報を発信中。

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