ガシャン、ガシャン……小気味よい手動の織り機の音が響く作業場で、悠仁さまが職人たちの仕事をほほ笑みながら興味深そうに見入られている。

2月26日から京都府を訪問された悠仁さまは、明治天皇陵や孝明天皇陵をご参拝。

成年式を終えたことを奉告された。翌27日に、悠仁さまが能の装束などを制作する西陣織の織元を視察されたのが冒頭の場面だ。秋篠宮家に近い宮内庁関係者は振り返る。

「悠仁さまは説明役の方に、『創業当時からこの形ですか』『ずいぶん艶がありますね』と次々に質問されていました。このご視察は、悠仁さまが強く希望されて実現したと伺っています。実際に西陣織の『唐織』の機織りも体験し、器用に手足を使いながら楽しまれていたそうです」

だが機織りを体験されている場面は報じられていない。皇室担当記者はこう明かす。

「現場からメディアの取材クルーが離れた後に、悠仁さまは機織りを行われていたそうなのです。昨年ラオスを訪問された愛子さまが、最終日に機織りを不慣れながらも楽しんで体験された際には取材の場が設けられていたので、いっそう対照的に感じました」

昨年4月に筑波大学の生命環境学群生物学類に進学された悠仁さま。9月の成年式後は、大学の授業がないタイミングで、ご公務や宮中祭祀といった皇室の諸行事にも臨まれるようになった。

しかし皇室には、大学在学中は“学業優先”という不文律があったはずだ。前出の皇室担当記者は続ける。

「大学進学後、皇嗣職幹部は“悠仁さまの露出を増やさなければいけません”と張り切っていましたが、それは紀子さまのご意向があるからです。

眞子さんの結婚騒動で国民に広がったネガティブな印象を薄め、さらに将来の皇位継承者として、悠仁さまのお人柄を国民に知ってもらい、親しみを持ってほしいという目的があると言えます。

しかし急激に露出が増えたことに、違和感を示すSNSの投稿が続いている現状があります」

3月中にも、悠仁さまがお出ましになる機会があるという。

「国際親善でのご活動のほか、ご公務としてお成りになる場面がほかにも準備されているそうです。3月上旬に紀子さまと北海道を訪問されることも決まっています」(前出・皇室担当記者)

悠仁さまは昨年11月、紀子さまと伊豆大島をご訪問。「東京デフリンピック」のオリエンテーリング競技観戦や、2013年の台風被害の慰霊碑へのご供花などに臨まれていた。

■“母との同行”に複雑なお気持ちを

だが紀子さまとの“同行公務”に対する悠仁さまのご胸中を、前出の宮内庁関係者はこう推察する。

「オリエンテーリング競技などは紀子さまが長年関心を持たれているスポーツで、悠仁さまもご関心を抱かれた部分はあるでしょう。ただ紀子さまの狙いが、“家族円満アピール”を通じた秋篠宮家のイメージアップという側面があることに、悠仁さまご自身もその必要性には理解を示しつつも、複雑なお気持ちを募らせていらっしゃるようなのです。

さらに宮内庁内には、“ご経験を重ねるためにも、お一人で行っていただいたほうが実りも多いのでは”と、紀子さまとのご同行に首を傾げる声もありました。筑波大には2年次から研究室に加わって研究ができる制度があり、悠仁さまもフィールドワークを増やし、いっそう研究に打ち込まれたいとお考えになっているとも伺っています」

“もう少し一人にしてほしい”……というお心の声が聞こえてくるような悠仁さまのご日常。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、次のような懸念を示しつつ、こう話す。

「将来の皇位継承者としてのアピールのために、学業とご公務の両立が中途半端な形になってしまうことが懸念されます。

とはいえ、これまで十分とは言えなかった悠仁さまのお人柄を含めた情報発信の増加は、どのような形であれ歓迎すべきことです。今後のご公務では、単独での被災地や医療施設などへのご慰問といったように、悩み苦しむ国民の現状に接し、寄り添う取り組みを増やしていくのが望ましいことだと思います」

皇嗣家の威信回復に奮起されている紀子さま。その一方で悠仁さまの憂鬱なお気持ちが、深まらないことを祈るばかりだ。

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