JRA日本中央競馬会は11日、池添謙一騎手(46)と高杉吏麒騎手(20)に対し、通信機器(スマートフォン)の不適切使用を理由として、21日から2日間の騎乗停止処分を決定したと発表した。

JRAによれば、両騎手は3月8日から行われる第2回中山競馬第4日の前日、阪神競馬場から中山競馬への移動中に自身のスマホを使用したという。

動画配信サービスの「Netflix」およびJRA公式の競馬データ配信サービス「JRA-VAN」を視聴しており、調整ルーム到着時に、スマホの使用履歴検査で発覚した。

「騎手がスマホの不正利用で処分を受けることが、近年後を絶ちませんね」と語るのは、あるスポーツ紙記者。

「’25年9月にも団野大成騎手(25)が調整ルーム内へのスマホ持ち込みで処分を受けています。団野騎手に使用履歴はなく、調整ルーム入り前のロッカーに預け入れを忘れるという“うっかりミス”でしたが2日間の騎乗停止となりました。

’24年10月には藤田菜七子騎手(28)が複数回に渡りスマホで外部とやりとりをしていたことが発覚し、これをきっかけに“引退”。当時の人気騎手の決断には、大きな衝撃が走りました。’23年5月にも若手騎手ら6人に対し30日間の騎乗停止処分が下るなど、スマホ不正使用のニュースは後を絶たず、今回の報道も“またか”という思いです」(前出・スポーツ紙記者、以下同)

“騎手がロッカーにスマホを預けるルール”について、JRAの関係者はこう話す。

「調整ルームとは、騎手が騎乗前日の21時までに入ることが義務付けられている競馬場とトレセンに併設された施設です。レース前に部外者と情報の接触を断ち八百長防止を目的としており、通信機器はロッカーに預け入れます。原則としては開催が終わるまで取り出すことができず、室内ではスマホやタブレット端末など通信機器は使用できません。‘23年6月よりルールが厳格化され、抜き打ち検査が行われるようになったことも、処分される騎手が続出する理由のひとつでしょう」(JRA関係者)

また、不正利用が“バレる”理由については、こんな証言も。

「最近のスマホには、iPhoneに代表される“スクリーンタイム”のような機能が標準搭載されていることが多い。

本来はアプリの利用時間やWEBサイトの閲覧状況を自動記録し、可視化して使いすぎを防止するための機能なのですが、“どのアプリを何分使用したか”“何回スマホを持ち上げたか”まで使用状況が筒抜けになってしまいます。仮に騎手がロッカーに預け入れていたはずのスマホが、何らかのアプリを使用していたとすれば、おそらく“記録”されてしまいますよね……」(別のJRA関係者)

進化を続ける“文明の利器”が、生き馬の目を抜いた、ということか。

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