3月23日、TOKYO FMが開局55周年に際し、’09年に亡くなったロックミュージシャン・忌野清志郎さん(享年58)をプリントした記念Tシャツを発売すると発表。ただ、このTシャツのコンセプトをめぐって、SNSでは多くの清志郎さんのファンから反発が起こっている。

TOKYO FMは同日、Xで《#ザ・タイマーズ のゼリーによく似た人物 #忌野清志郎 (@I_Kiyoshiro)のデビュー55周年と#TOKYOFM 開局55周年を記念したTシャツ》を発売するとし、ロックバンド「ザ・タイマーズ」のメンバーで、“忌野清志郎によく似た人物”のZERRY(ゼリー)が、ヘルメットとフェイスマスク、サングラスというおなじみの衣装で、ギターを弾くTシャツのデザイン写真を公開。続けて、シャツのコンセプトについてこう説明した。

《1989年のザ・タイマーズのFM東京事件をモチーフにした特別モデルです》

“FM東京事件”とは、今もファンの間で語り草になっている37年前の衝撃的な出来事だ。

「’89年10月、ザ・タイマーズは音楽番組『ヒットスタジオR&N』(フジテレビ系)に出演し、本来であれば『偽善者』を演奏する予定だったのが、突如全く関係のない未発表曲の演奏を開始。これは、FM東京(当時のステーションネーム)を名指しで『腐ったラジオ』『気持ち悪いラジオ』『なんでもかんでも放送禁止』と徹底的に罵倒した曲でした。このゲリラ的なパフィーマンスは、タイマーズの曲『土木作業員ブルース』をFM東京から放送自粛され、清志郎さんが作詞したティアドロップスの『谷間のうた』がFM東京とFM仙台で放送禁止にされたことに対する抗議でした」(WEBメディア記者)

そして、TOKYO FMが発売するTシャツの商品ページを見ると、背面には《腐ったラジオ FM東京 JOAU・FM 80MHz》というプリントの下段に、清志郎さんによる“罵倒”がプリントされていた。

《FM東京 腐ったラジオ FM東京 最低のラジオ なんでもかんでも放送禁止さ!》
《FM東京 汚ねぇラジオ FM東京 政治家の手先 なんでも勝手に放送禁止さ!》

Tシャツは有名ストリートブランド「NEIGHBORHOOD」とのコラボで、販売価格は1万4300円。Xでは、TOKYO FMに対する清志郎さんの「抗議」が、シャツという「売り物」にされていることをめぐって、ファンから以下のような批判が続出した。

《絶妙に面白く無い。今時制にちょうどいいからタイマーズたくさんかけて下さい その方がずっと良いです》
《アーティストが真剣に売った喧嘩を小銭稼ぎに使うな。しかも相手は死んでこの世にいない。残された関係者がこれを許したことにも私は呆れてます》
《なにこれおもしろいと思ってやってんの?ディスられた所が本人が亡くなった後に周年数が同じだからってコラボして高いTシャツを売るって…しかも歌詞付きプリント 腐ってんな》

また、ロックバンド「RIZE」のベーシスト・KenKen(40)は23日、近いうちにタイマーズのオリジナルメンバー、TOPPI、BOBBY、PAHと共にライブを行うと明かし、発売されるシャツについて《感想はネットで言わないでこんどたまたまライブのゲストに出るのでネットで言わずライブで言おうと思ってる》とコメント。

いっぽう、《このTシャツの事は良いと思ってない派です。。》と率直な思いも明かすと、続く投稿でこう綴った。

《さっきタイマーズのメンバーのTOPPIに聞いたら、少なくともタイマーズのメンバーは何も聞いてないしもちろん利益もないしサンプルすらも送ってきてないとの事だ。レコード会社がOKしたんかな。

いずれにせよ、あの曲を歌った経緯を理解した上であのTシャツを出すなら私は企画した人も腐ったラジオ局もブランドも心から軽蔑してしまう。と言うことで言いたい事はライブでぶちまけようと言う話をTOPPIと話したので、もネットではこの話しない!》(原文ママ)

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