年度が変わるタイミングは、人事異動も行われる時期だ。宮内庁でも例にもれず行われているが、天皇陛下と雅子さま、愛子さまを長年支えて来た側近の退職が発令されていた。
「3月31日付で、女官の木本彰子さんが退任されたのです。1949年生まれの木本さんは61歳だった2011年1月に、東宮女官として着任。以降約15年にわたり、天皇ご一家にお仕えしてきました」(皇室担当記者)
15年前の着任時には、木本さんのキャリアにも注目が集まった。さらに天皇ご一家に近い宮内庁関係者によれば、愛子さまが木本さんへ信頼を寄せられていたとし、こう続ける。
「木本さんは1972年に東京大学文学部を卒業後、通訳や翻訳の仕事をなさっていました。雅子さまがハーバード大学で師事した教授陣の一人である、アメリカの社会学者、エズラ・ヴォーゲルのベストセラー『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の日本語訳を手がけたことでも知られおり、東宮女官着任時にはその経歴が報じられたこともありました。
侍従職女官、東宮女官は、皆さまの身の回りのお世話にあたる職員を統括し、地方や外国でのご公務への随行をはじめ、勤務時間も昼夜を問わず、当直勤務もある激務です。長年お仕えしている木本さんの仕事ぶりには天皇ご一家や宮内庁職員からの信頼も厚かったと聞いています。
近年では愛子さまは、平安期の日本文学のご研究に際して、木本さんを相談相手となさっていました。実質的に愛子さま“付”の女官であったといえます。雅子さま、愛子さまも頼りになさっていただけに、お別れの際には涙ながらに見送られていたと伺っています」
語学、そして日本文学研究の“二刀流”でのサポート……。そして新年度となった4月1日、木本さんの後任となる女官の着任辞令が発令されていた。
「1日付で、侍従職御用掛だった寺沢千穂さんが女官に着任しました。寺沢さんは53歳。昭和女子大学文学部日本文学科卒で、愛子さまのご研究範囲にも造詣が深いと伺っています。また外資系IT企業での勤務経験もあり、非常に語学にも長けていらっしゃるとも聞いています。
侍従職御用掛に着任していたのは、木本さんの退職に向けた“助走”として仕事をなさる期間を設ける措置でした。これからは寺沢さんが木本さんの任務を引き継ぎ、愛子さまを懸命に支えられていくことになります」(前出・宮内庁関係者)
新旧“二刀流”女官の別れと出会い……。身近な職員たちの支援を受けながら、愛子さまは新しい年度においても飛躍されていくことだろう。
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