今年スタートした『おんな城主 直虎』で56作目となるNHK大河ドラマ。国民的番組のこのドラマは、つねに時代を映しつづけてきた。
■1973~1982年「ひずみの時代」に初の単独女性主人公で高視聴率を記録した『おんな太閤記』
高度成長期が終わりを迎えたこの時代。公害やオイルショックなど、それまでの“経済最優先”のひずみが、庶民の生活にも影を落としはじめていた。
そんな中、“男性中心”が続いていた大河ドラマも、’79年に一つの転換点を迎えることになる。『草燃える』(’79年)で岩下志麻が演じた「尼将軍」北条政子の登場である。
「大河ドラマの中で、初めて、『男に寄り添う女』といった感じのしないキャラクターでした。凛として、たくましい女性像が与えたインパクトはすごい」(林氏・以下同)
源頼朝を演じた石坂浩二とのダブル主演というかたちでのスタートだったが、ドラマ中盤で頼朝が死んでからは、「尼将軍」と呼ばれた政子がメインとなり、物語が展開していった。
「言葉遣いも現代風なうえに撮影方法も斬新なところがあって、いろんな意味でユニークな大河でした」
そしてその2年後には、ついに女性が単独で主役となる。橋田壽賀子が初めて大河ドラマの脚本を執筆した『おんな太閤記』(’81年)である。主人公のねねを演じたのは当時42歳、活動の場をテレビに移していた佐久間良子だ。
劇中では「おかか」と呼ばれ、秀吉(西田敏行)からも慕われたねね。時代に翻弄されながらも、自らの意志にしたがって生きる、強くたくましい姿が人気を集め、平均視聴率は30%を超えた。
戦後復興から高度成長期を経て、さまざまな“ひずみ”が生じてきたこの時代。動乱の時代を生き抜いたヒロインが求められていたのだろう。

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