世界的眼科医が警告!白内障手術で眼科選びに注意すべき理由

つまり、どんなに最高の白内障手術が施行されても、こういったレンズが使われていると、矯正視力は最高でも0.5以下ほどしか出なくなり、さらに視力は下がります。実質的には10年ほどで駄目になるレンズなのです。現代は長生きする方が増えていますので、寿命が10年のレンズでは困る方が多いでしょう。さらにこのレンズは、端がひどく尖がって鋭いために、もしもレンズがカプセル内に完全に入って包まれていないと問題が起きます。鋭いエッジが外に出て、虹彩(茶目)の後ろにある色素細胞の多い面をこすってしまい、常に炎症が起きることになるのです。



この炎症反応は、眼圧を上げ、続発性緑内障を起こすこともあります。また炎症が網膜に影響すると、網膜黄斑部の浮腫がおきて視力が落ちます。こうなると、視力が出ないだけでなく、失明に至る危険性さえあります。当時のアメリカ眼科学会のASCRSでは、このレンズを入れた多くの問題例が症例報告されたのです。このため我々はアメリカ眼科学会の理事会で、「このレンズを使うことは問題が多い」との声明をアメリカの学会会員に通達しました。またメーカーの社長には、直接改善を求め何回も話しました。製造工程上の問題があるので改善するようにと伝えたのです。



ところが日本には、問題はその後で来ました。そのメーカーは、アメリカで売れなくなったレンズを、日本など海外の意識の低い眼科後進国に大量に送ったのです。メーカーは日本では、大学病院を中心に派手な接待攻勢をかけました。食事や酒の席の接待、ゴルフ旅行接待、海外学会の渡航費から滞在費や観光接待など、私の眼には目に余るように映りました。その結果どうなったかといいますと、何とそのレンズは日本で6割近い眼内レンズシェアを得たのです。つまり実質的な賄賂である接待攻勢で、大学のお墨付きを得たレンズになったのです。アメリカでは「使ってはいけない」とされたレンズが、日本では「進んだレンズ」とされたのです。


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