「世界一になった感想は……ない!(笑)」
満面の笑みで、元気に答えてくれたのは、北海道足寄町の温泉宿に住む野中正造さん。御年112歳だ。
野中正造さんは、1905(明治38)年7月25日生まれ。秘湯として有名な足寄町の「山の宿 野中温泉」(1913年に開湯)の創業者である父・増次郎さん、母・キヨさんの長男として生まれ、同温泉の2代目代表を務めた。正造さんの孫で、現在「野中温泉」4代目の野中祐子さんは、正造さんの一日をこう語る。
「爺ちゃんは、朝6時ぐらいに起きて、朝食は8時に自分の部屋でとります。食後は新聞を20~30分読んで、読み終わると、部屋からフロントまで自分で車いすを動かして新聞を置きに来るんです。その後は寝たり、日なたぼっこをしたり……。温泉は週に1回、気が向いたときに入る感じですね。夕食後、20時ぐらいに寝ます」(祐子さん)
正造さんは昔から自分でできることは自分でやる人で、誰かに手伝ってもらうことが好きではなかったという。
「100歳ぐらいまでは、自分で雑炊を作って食べたりしてました。野菜をナタでバンバン切ったりして(笑)。
その行動力は今なお健在で、選挙には必ず行くそう。国政選挙から町議選まで、温泉宿から20キロも離れた投票所まで行くというからスゴイ!
取材中に、『女性自身』を見せると、「エッヘヘヘ~」と笑いながら、食い入るように読みだした。昔は畑仕事をさぼって本を読むことが多かったそうで、よく奥さんに叱られていたという。グラビアページで掲載されていた稀勢の里の写真を見つけるとニコニコ笑い、タイトル文字を指でなぞりながら楽しそうに読んでいた。
取材終了後、自分の部屋に戻り、いつもよりちょっと遅めの“おやつタイム”。スイーツが大好きで、和・洋菓子なんでも食べるという正造さん。祐子さんの姉・好江さんは笑いながら次のように話す。
「最近はゼリーをよく食べますね。先日、長寿のお祝いでホールのチョコレートケーキをいただいたとき、目の前に置いてからカットしようと思ったら、『オレ、こんなに食えねぇ』って(笑)。『そりゃそうだってば、爺ちゃん!』と思わず大声で言いましたから。カットしてからは、ガッツリ食べてましたね」(好江さん)
スプーンですくったゼリーを、大きく口を開けてペロッと平らげる。
最後に本誌記者が、「目標は150歳ですか?」と聞くと、“無理無理!”と言いたげに手を横に大きく振りながらも、「エヘヘ」と笑顔をこちらに向けてくれた。スイーツ大好きの正造さん、いつまでも元気でいてくださいね!
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