もしあなたの夫が不倫をしていて、その現場を目撃したのが自分の母親だったとしたら……想像しただけでかなりの地獄絵図ですよね。

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今回はそんなまさかの経験をしてしまった女性のエピソードをご紹介しましょう。


幸せな結婚生活を送っていたのに

大崎春菜さん(仮名・29歳/主婦)は、真人さん(仮名・33歳/会社員)と結婚して1年になる新婚です。



「真人とはマッチングアプリで出会って意気投合して、半年付き合ってスピード結婚しました。真人に『初めて春菜に会った時に、きっとこの子と結婚するような気がするって直感したんだよね』と言ってもらえたことがとても嬉しかったんです。私は今まで、付き合っているのに片思いみたいな恋愛ばかりだったので、ずっとそんな風に言われてみたいって憧れていたんですよ」



そんな甘い言葉を照れずにかけてくれる真人さんといると、春菜さんは安心できました。



プロポーズをしてくれたのも真人が初めてだし、こんなにも私を好きでいてくれる人から一生のパートナーに選んでもらえたことで私の自己肯定感がぐいぐい上がって、結婚してから明るくなったねとよく言われていたのですが……」


53歳の母親が、夫の不倫現場を目撃してしまい……

さて春菜さんに何が起こったのでしょうか?

「ある日の午後、私の母(53歳)から急に電話がかかってきて『さっき偶然真人くんを見かけたんだけど、若い女と腕を組んでいちゃいちゃしながら歩いていたの』と興奮気味に言われて……嘘でしょ? と思いました。真人は会社にいるはずだし、今朝だって仲良く“いってらっしゃい”のキスをして送り出したのに」



春菜さんは「お母さん落ち着いて。それ本当に真人だった? 人違いじゃないの?」と聞いてみたそう。



娘の夫の不倫を目撃して…53歳の母親がブチギレ! 痛快な一撃と“かっこよすぎる捨て台詞”に痺れる
母が凸
「そしたら『絶対に真人くんだよ。私が頭にきてバッグで殴ったら「お義母さん?」ってすごくビックリしていたから』なんて言うから驚いてしまって。それじゃあ真人の浮気は確定? ってことは今までの甘い言葉は全部嘘ってこと? と怒りの炎が燃え上がりました」

母親のかっこよすぎる捨て台詞

そしてお母さんが真人さんに「今日離婚届もらって帰ってらっしゃい。私も春菜と一緒に待ってるから」と捨て台詞を吐いている頃には、もう一緒にいた女性は逃げていなくなっていたそうで……。



娘の夫の不倫を目撃して…53歳の母親がブチギレ! 痛快な一撃と“かっこよすぎる捨て台詞”に痺れる
離婚届
「それから母が本当に家に来て、私の男を見る目のなさについてで一瞬口論になりかけましたが、とりあえず本人にちゃんと話を聞いてみようということになりました。母の『とりあえず離婚届を書いてもらって、いつでも春菜の好きなタイミングで出せるようにしておきなさい』という意見にとりあえず賛成したんです」

真人さんに「母から話は聞きました。離婚届はダウンロードできるので、すみやかに真っ直ぐ帰ってきてください」と春菜さんがLINEを送っていると、お母さんが「便利な世の中になったわね」と感心していたそう。

浮気を認めて頭を下げてきた夫

「その日の夜、気まずそうに帰ってきた真人が『本当にすみませんでした! お願いだから離婚しないでください』と頭を下げて謝ってきました。これは浮気を認めたということで、要するに私はずっと騙されていたんだなと分かって真人への気持ちがサーッと冷めていきましたね」


真人さんが毎日のようにかけてくれた甘い言葉も、本心ではなくただのご機嫌取りだったのなら意味がないし、しかも不特定多数の女性に同じようなことを言っていたのなら、そんな男性は全く信用できないと春菜さんは思いました。




「ふと真人の顔を見てみたら青アザになっていて『あ、そういえばお母さんがバッグで殴ったって言っていたし、ざまあみろだな』と思った瞬間、でもこっちはそのアザ以上に、痛い気持ちにさせられたけどな! とさらに怒りがヒートアップしてしまって」

今回の浮気は氷山の一角だった

そこから春菜さんとお母さんは鬼のように真人さんを問い詰めたそう。



「結局は、私と付き合い始めてからも真人はマッチングアプリをやめておらず、何人かの女性とデートをしていたそうなんです。だけど決まった浮気相手はいなかったと主張していましたが……もう何を言われても信じられませんよね」



そしてお母さんに「そんな無責任な気持ちで結婚なんてするな!」と叱られてうなだれている真人さんの姿を見ているうちに「もしお母さんが真人の浮気現場に突撃してくれてなかったら、今ごろ私はまだ騙され続けていたのかも」と怖くなりました。

普段は温厚なお母さんを激怒させるなんて

「真人が『とにかく離婚届を書くのは一旦待ってくれ。今は気が高ぶっているから後日冷静になって話し合おう』と言ってきかないので、『はぁ? お前の最低な裏切りが私を冷静じゃなくさせているの分かってる? 偉そうに私に指図するなよ』と私もキレてしまい……母親に引きずられるようにして実家に帰りました」


ちなみに春菜さんのお母さんは、普段は全く暴力的ではない温厚な人なんだそう。



「そして何度か話し合いを重ねて、ようやく離婚することができました。そんなに女遊びがしたいなら早く離婚して好きにやりたい放題やればいいのに、なぜあんなに渋るのか最後まで謎でしたね」とため息をつく春菜さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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