気になる男性からサプライズを受けて嬉しかったエピソードはよく聞きますが、中にはかえって気持ちが冷めてしまうような失敗サプライズもあるようです。

今回はそんな酷い目に遭ってしまった女性のエピソードをご紹介しましょう。


アプリで知り合った彼と初デート

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桜庭真美さん(仮名・28歳)は、マッチングアプリで知り合った亮介さん(仮名・30歳)と初デートをすることになりました。

「亮介さんとはメッセージのやり取りが楽しくて、文字を打っているのがもどかしくなるほどで。だからすぐに電話で話すようになりました。明るくてよく笑う朗らかな人柄に惹かれ、デートの誘いを受けてみることにしたんです

ドライブデートだと聞いていた真美さんは、きっと初デートらしくドライブ先でそのまま食事に行き、家の近くまで送ってもらって解散、という王道のコースだと予想。ちょっといいレストランにも入れる、きれいめな服装にしておこうと思ったそう。

「デート当日、約束の午前10時に待ち合わせ場所に行くと、写真通りのイケメンな亮介さんが笑顔で手を振ってくれて……私のボルテージは一気に上がりました(笑)。ワクワクしながら胸の高鳴り抑えつつそのまま車に乗り込んだんですよ」

ドライブデートで着いた場所とは?

そして、すこし緊張しながら亮介さんと車中での会話を楽しんでいると……。

「涼太さんに『実は今日の目的地はここでした!』と言われて着いた場所はなんとディズニーランドで、面食らってしまいました。サプライズを仕掛けて私を驚かせたかったみたいです」

亮介さんは売店でキャラクターの耳のついたカチューシャを買い「これつけて、できるだけたくさんアトラクションを楽しもう!」と、大はしゃぎで真美さんを連れ回したそう。

薄着なのに「真冬のディズニー」へ行く羽目に…迷惑サプライズのせいで凍える私、彼の“最低すぎるひと言”でブチ切れた!
サプライズディズニー
「私もディズニーは嫌いじゃありません。ですが12月末の極寒の中で、シックなワンピースにデザイン性重視の薄手のコート、しかもハイヒール。そんな格好で長い行列に並ばされて……。サプライズだから仕方がないけど、内心『ドライブデートなんて嘘つくから、こんな場違いな格好をして寒さに震えることになったじゃない!』と思いました。

でも亮介さんに気に入られたかったですし、アトラクションを心から楽しんでいる亮介さんは少年のようで可愛いかったんですよ。
それでつい母性本能をくすぐられてしまい、作り笑いをしながらなんとか耐えていたんですよ」

どう頑張っても寒さに耐えきれず……

寒さに耐えきれなくなった真美さんは「寒いし、足が痛くなってきたから暖かいところでお茶したいな」とお願いします。

すると亮介さんは「せっかくこんな異空間に来たんだから、テラス席で風景を楽しむべきだよ」と話を聞いてくれず、吹きっさらしの木枯らしの中で束の間の休憩をし軽食をとると、またアトラクションの行列に並ばされてしまいました。

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真冬のテラス席
「亮介さんは最初から一日中外で遊ぶつもりで、厚手のダウンジャケットを着てきたからいいけど、こっちは見た目重視の軽装備。そのうち、足元からの底冷えに耐えられなくて奥歯がガタガタいって止まらなくなってしまって……。

なんでこんな思いまでして、私の意見を全く聞いてくれない身勝手な男と一緒にいなくちゃいけないんだろう? と我慢の限界がきてしまいました。そして『私、もう帰る!』と亮介さんに背を向けて歩きだしたんですよ」

そして真美さんが脇目も振らずに出口のゲートに向かっていると、亮介さんから電話がかかってきたので出てみると……。

彼のあまりに理不尽なひと言

「電話口から聞こえてきたのは、さっきのアトラクションの列に並んでいた時に流れていた曲でした。『あ、こいつ、せっかく並んでた行列から離れたくなくて、私を追いかけてこなかったんだな』と分かりました。

さらに『おい、今までディズニーにサプライズで連れてきた子には感謝しかされたことしかないのに、何なんだよお前の態度! ふざけんなよ』と。わざわざ文句を言うために電話をしてきたので『お前の方こそあり得ないだろ? そんなこと知らねーよバーカ』と一方的に切ってやりました」

すると不運は重なるもので急に雨が降ってきて、真美さんは濡れながら必死になって駅まで走り、電車で家路についたそう。

「とにかく寒いしお腹は空いてるし、途中下車して何か食べて暖まろうかと思いましたが、とにかくヒールで歩き回ったせいで足が痛くて。ここは帰ってからリラックスしようと我慢したのが悪かったのか……家に着く頃にはすっかり体調を崩していました。そのまま発熱して、寝込んでしまったんですよ」

彼のSNSをチェックして、目を疑った

そして翌日病院に行き診察してもらうとインフルエンザだと分かり「きっと寒い中ヒールで連れ回されて免疫力が落ちているところ、ディズニーの人混みの中で運悪く感染してしまったんだろう」と真美さんは頭を抱えました。

「ていうことは5日間は家を出られないし誰にも会えないってこと? 嘘でしょ!って感じでしたね。
年末は私が推しているプロレス団体の試合が目白押しで、私は何枚もチケットを取って楽しみにしていたんですよ。そしてそのままプ女子仲間と忘年会しようねって約束していたのに……もちろん行けませんでした」

真美さんは散らかった部屋の中、独りぼっちでカップラーメンをすすりながら、ふと亮介さんのSNSをチェックしてしまい……。

「そしたらディズニーデートで告白して久しぶりの彼女ができました! と女性とはしゃぐ亮介さんの写真がアップされていて『あぁ、なんでこんなの見ちゃったんだろ?』と後悔してしまいました。きっとマッチングアプリで、私と同時進行でやり取りしていた子だろうなと思うと、ちょっと悔しくなってしまって。別に未練がある訳ではないんですけどね」とため息をつく真美さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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