もし理想のタイプだと思っていた彼が、幻滅するような行動をとったら……あなたならどうしますか?

初詣で“平然と持ち逃げ”した彼にドン引き…注意した直後の“第...の画像はこちら >>
今回は、年明け早々そんな目に遭ってしまった女性のエピソードをご紹介しましょう。

アプリで知り合った紳士的な彼

山崎美羽さん(仮名・28歳)は、マッチングアプリで知り合った健一さん(仮名・29歳)と3回目のデートの約束をしました。

「実は私、それまで低収入な彼とばかり付き合っていたんです。
だからなにかとお金の話など貧乏くさい理由でケンカになったりしてうんざりすることが多かったのですが……健一さんは大手企業勤務で。そんな男性とお近づきになるのは初めてだったんですよね」

健一さんは美羽さんの行きたいところを聞くと、すぐにデートのプランを練ってくれました。「だったら近くに美味しいとんかつ屋さんとイタリアンがあるけど、今の気分は?」など、選択肢を示しながらも自由に選ばせてくれるのが美羽さんには新鮮でした。

余裕があるからなのか、全て受け止めてくれるような安心感があって素敵だなと思いました。そしてまったくガツガツしてこなくて紳士的だし、とにかく私が楽しんでいるのを見るのが幸せといった態度で、しかもそれが押し付けがましくないんですよ」

初詣デートの約束で、高まる好印象

そんな健一さんにときめいてしまった美羽さんは、次のデートの別れ際に、自分からお付き合いしたい旨を伝えようと思いました。

「大晦日の深夜から、一緒に初詣に行こうと提案しました。健一さんが『普段はカナダに住んでいる姉夫婦が帰ってきているので、実家で年越ししないといけない』と言っていたので、年が明けてからの深夜に待ち合わせることにしたんです

実家の近くにマンションを借りて一人暮らしをする健一さんが、「実家の近くに、子どもの頃から初詣に行っている神社があるから、よかったら一緒に行こう」と誘ってくれたことも、美羽さんはとても嬉しかったそう。家族と仲良しなところも好感が持てました。

初詣で“平然と持ち逃げ”した彼にドン引き…注意した直後の“第二のヤバい行動”が無理すぎた
待合せをする男女
「そして当日。『あけましておめでとう!』と待ち合わせ場所に現れた健一さんが、お姉さんのカナダ土産を私にもお裾分けしてくれたんですよ」

そうして健一さんに連れられてたどり着いたのはこぢんまりした神社。すでに10人ほどの列ができていました。

「健一さんが『毎年ここで初詣した後、ちょっと行った先にある大きい神社に出店がいっぱい出てるからつまみ食いして甘酒飲んだりするんだけど、よかったら行ってみない?』と提案してくれてワクワクしました。

列に並びながら私が『寒いね』と言ったら、初めて手を握られて……そのまま健一さんのポケットに入れてくれてキュンとしましたね」

突然やってきた「とんでもない違和感」

そして2人の順番が回ってきて、お賽銭を入れお参りをしました。

「その神社は破魔矢とお札を無人販売していて。
『料金はお賽銭箱に入れてください』と書いてありました。健一さんがサッと破魔矢を手に取ってそのまま歩き出したので一瞬驚いたのですが、『あ、お参りのときにちゃんと料金を入れていたんだ? さすが常連だね』と言いながらついて行ったんですよ」

すると健一さんが「まさか! こんなの一応書いてあるだけで、誰も見てないし払うヤツなんていないでしょ」と、何も悪いと思っていない笑顔を向けてきたそうで……。

初詣で“平然と持ち逃げ”した彼にドン引き…注意した直後の“第二のヤバい行動”が無理すぎた
破魔矢
「とても驚いてしまい、つい『なんで? お金はあるのに……誰も見てないって、神様が見てるよ』と私が口走ったら、『バチが当たるとかそういうこと言ってるの? でも俺、ずっと成績優秀で、希望の会社に入ってバリバリ働いて、病気も怪我もしたことないし、別に平気じゃない?』とあっけらかんとしていて『あ、この人ヤバい人なのかも』と一気に身構えてしまったんですよね」

注意した瞬間、露わになった本性

さすがに美羽さんの表情が曇ったと察した健一さん。「分かったから、もうこれで仲直りしよう」と財布から千円札を取り出すと、空に向かって放り投げたのです。そのまま「神様ちゃんと払いましたよ~」と言い、次の目的地の神社へ歩き出しました。

「お金をそんなふうに雑に扱うことも、誰も見ていなければ何をしてもいいという考えも信じられなくて、価値観が合わないと思いました。

私が歩道に落ちた千円札を拾い『今からさっきの神社に戻って、お賽銭箱に入れてくるね』と踵を返すと、健一さんは困った顔をして『え、なんで?』としばらくついてきました。でも私が急に不機嫌になったことにムカついてきたのか、立ち止まると『もう勝手にしろよ!』と私に背を向けて去っていったんですよ」

美羽さんは神社に戻り、行列に並び直すと「先ほどは失礼しました。次こそは私と価値観の合う素敵な男性とご縁がありますように」と祈りながら、自分のお財布から千円札を取り出して計二千円をお賽銭箱に入れました。

虚しい気持ちで終わった正月休み

「健一さんのことをすごく素敵な男性だとかいかぶっていた分、落胆が大きくて、しかも何で元旦からこんながっかりした気持ちにならなくちゃいけないの?って感じでしたね」

そして極寒の中を駅まで歩き、電車に乗り自宅に戻ると、部屋が暖まるのも待てずに冷たいベッドへ潜り込んだそう。

本当なら、晴れて彼氏になった健一さんとぬくぬく過ごすはずだったのに! と泣きながら眠りに落ちました。そしてすぐに気持ちを切り替えることができずに、そのままダラダラと虚しい気持ちでお正月休みが終わってしまったんですよね」とため息をつく美羽さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。
『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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