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学生時代に女性と触れ合う機会が無いと、なかなか女性とのコミュニケーションに難儀してしまうもの。不安な気持ちは分かりますが、それを母親に助けを求めてしまった男性がいるそうです。そんな驚愕エピソードをご紹介します。あなたはどう思いますか?
女性経験なし、見た目も学歴もいい男性
これは、里美さん(仮名・29歳)さんが、広彦さん(仮名・34歳)と付き合った時の仰天エピソードです。広彦さんは見た目も学歴も社会的地位も申し分ないほどに充実したエンジニアをしている男性です。そんな広彦さん、なんとお付き合いするのは里美さんが初めてだったそうです。
「本人曰く、高校は工業系で身近に女子がいなくて、さらに理系の大学に進学したため、女性と触れ合う機会がとても少なかったそうです。そういうこともあるのかなあ、ぐらいにしか思っていませんでした」
結婚相手として狙いを定める

「結婚するとなると、遊んできた人だと浮気とかが心配じゃないですか。それに過去の彼女と比較されることもないので、気にしていないどころか、プラスだったかもしれません」
さらに里美さんは駆け出しのウェブデザイナーということで、ITに長けている広彦さんを尊敬していました。そんな彼らのデートは専らスカイプでの通話でした。毎晩のように話をして、仲を深めます。
「話し方からも誠実そうな雰囲気であることが分かり、先々のことも妄想したりしていました」
デート中に何度もスマホを見る彼
昨年末、ちょうど感染の状況が落ち着いた頃に初デートを企てた里美さん。広彦さんもとても乗り気な様子です。
「でも、広彦さんにちょっと変なところがあったのです」
それはずーっと彼の右手に握られたスマホ。待ち合わせの時からスマホを握りしめ、移動中もポケットに仕舞うでもなく、ずっと手に持ったまま片時も離しません。それだけでなく、頻繁に誰かから連絡が来ているようで、スマホに目を落として返信している様子でした。
イラッとして何をしてるのか尋ねる

あまりに目障りだった里美さんは広彦さんに思い切って尋ねます。
「ねえ、さっきからずっとスマホを見ているけど、大事な連絡でもあるの?」
「いやいや、違うんだよ。ほら見て!」
と少し自慢げにスマホの画面を里美さんの眼前に突きつけました。
デートの様子をママに実況中継
「それはLINEの画面でした。突然、見せられたので内容が理解できなかったのですが、よくよく読んでみると、どうやら広彦さんの母親とのやり取りだったんです」親とLINEすることは何ら悪いことではありません。里美さんがじっくりとそのやり取りを読んでみると、デート中の息子に対しての行動指示書のような内容だったのです。

広彦さんはあろうことか、悪びれる様子は微塵も見せず、それどころか、自慢げに「ママはやっぱりすごいなー 何でも知ってるなー」などと言っていたそうです。
あまりのマザコンっぷりに冷める
「もうがっかりでした……どうして30歳も過ぎた大の大人の男が、母親にデートの指示を仰がなきゃいけないんですか?」本当なら今すぐ席を立って立ち去りたかった里美さんでしたが、紹介してくれた先輩の顔を立てるために、なんとかぐっと堪えました。そして、地獄のようなデートを終え、ぐったりして帰途についた里美さん。
「結局、広彦さんはデートをしている間、スマホを片時も手放さず、逐一母親に報告していたみたいです。そんなことに応じる母親も母親ですよ。いったい何を考えてるんでしょうか? まったく理解ができません」
後日、先輩に一報を入れて、広彦さんとは距離を置いたそうです。世の中には様々な親子関係があるものです。
<文/浅川玲奈>
【浅川玲奈】
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。