食文化研究家のスギアカツキです。
みなさん、キャベツを買えない日々が続いていませんか? 野菜のみならず、食料品の高騰が続く中、家計をやりくりするのは大変ですよね。そんな状況下で頼れる存在といえば、業務スーパー(以下、業スー)ではないでしょうか。
もちろん業スーも値上げはしているものの、冷凍ブロッコリー500gが181円、冷凍ミートボール1kgが397円という目をこすりたくなるような安さなんです。うーん、やっぱり魅力的!
しかしながら、大容量はいらない、料理の工夫が苦手という人には、やりくりが面倒な場合も。つまり業スーの食材は歓迎されないケースもあるようです。そこで、そんな方々に向けて、業スーの正しい魅力をお届けできないかと考えました。
それは、業スーは“大容量で安い”だけではないということ。安さを武器にしながらも、もっと便利で少数世帯でも無理なく使えることができますから、今回は業スー食材のうれしい活用術をご紹介したいと思います。
業スー食材をうまく使えば、たった10分でお弁当作りができる

業スーでは自社が持つグループ工場で製造した冷凍食品やチルド惣菜が続々登場。丁寧にひとつひとつ試していくと、オリジナル商品のクオリティやおいしさに驚かされます。
ラインナップは、コロッケ、焼き鳥、肉おかず、魚の煮つけまで多岐にわたり、それらの多くは、子どもからお年寄りまで愛されるようなものばかり。
今回オススメしたいのは、「チーズインつくねハンバーグ」。8個入りで473円で、1個あたり59円。業スーと言えば冷凍コロッケや焼き鳥が有名ですが、飽きずに食べられること、仕上がった時の存在感、食べたときの食感やおいしさの点で、私がもっとも気に入っている冷凍おかずの一つ。
濃厚チーズソースを粗挽きの鶏肉で包んだハンバーグ型のつくねで、食べたい分だけ取り出して凍ったままフライパンで焼くだけで、焼き立ての鶏つくねを味わうことができます。
120gのビッグボリュームと簡単調理がうれしい

私は急いでいるときには、あらかじめ電子レンジで1分ほど温めて、フライパンでの加熱時間を短縮しています。ソースがついていないので、その時の気分で好きな調味料やソースをつけて食べることができます。定番としてオススメなのは、てりやきソースややきとりのタレ。最後にソースをからめて焼けば香ばしさもアップします。

超時短弁当作りに欠かせない業スーアイテムは?


100円ちょっとで豪華なお弁当が完成

スリーコインズで購入した曲げわっぱに詰めてみました。さあいかがでしょうか? 10分で作った弁当には見えないと思いませんか? おかずで使った材料費は1人分あたり100円ちょっと。節約欲もしっかり満たしてくれます。
業スーではこの他にも10分弁当を叶えてくれるアイテムがたくさんありますから、店内でチェックしてみて自分のお気に入りを探すのも面白いと思います。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12