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おいしいものに一直線な“陽気なパリピ”。愛猫しじみちゃんを、そう表現するのは飼い主のshijimi_shizimiさん(@shijimi_shizimi)。
飼い主さんは好奇心いっぱいな姿を見せてくれるしじみちゃんに元気と笑顔をもらい、笑顔溢れる日々を過ごしています。
貝のシジミに似た250gの子猫と出会って

「泣き止む様子はありませんでした。大人の猫同士の喧嘩とは違い、子猫だとすぐ分かる声でした」
すると、道路に面した茂みの片隅で1匹の子猫を発見。飼い主さんは悩みましたが、このままでは車に轢かれてしまうと思い、保護することにしました。
当時、体重は約250g。黒いしましま模様を持ち、片手に収まるくらい小さい子猫に飼い主さんは貝のシジミを重ね合わせたため、「しじみ」と命名。
こうして、一生のおうちと温かい家族を得たしじみちゃんは小さな頃から食欲も好奇心も旺盛。
「独立心が強く、家族と一緒の布団で寝るよりも自分の寝床で大の字になって寝るほうが落ち着くようでした」
立派な“チャレンジャーにゃんこ”に成長していき…

「でも、その一方でちょっとした物音にびっくりして飛び上がることがあります。

「多様性の時代ですし、見てくださる方の心に浮かんだしじみ像を大切にしていただけたら嬉しいです」
なぜか「白い食べ物」が大好き!
さまざまなものに興味を持つしじみちゃんには、どうしても惹きつけられてしまうものが。それは、白い食べ物。2019年の年末には好奇心を抑えきれなくなり、飼い主さんが鍋の具材にと用意していたしらたきを強奪しました。

食べ物をめぐる飼い主さんとの攻防戦

しかし、しじみちゃんは食べ物が隠されていることを察しており、ときどき、何とも言えない味わい深い視線を戸棚に向けているのだとか。

目を見てコミュニケーションをとってくれる姿にキュン
食べ物の強奪作戦を企てるだけでなく、しじみちゃんは他にもコミカルな姿をたくさん見せてくれています。例えば、ドングリを前にした時には、おまじない。最近では、飼い主さんが「お腹減った?」「ご飯食べる?」と話しかけると、本当に空腹だと「ほあ~」とかわいくお返事をしてくれます。
「小さい頃はどんなときでもミーミー鳴き、子どもらしいかわいさを見せてくれていましたが、大人になってからは自分の意志を伝えようと目を見てコミュニケーションをとってくれるようになり、新たな愛おしさを感じています」
飼い主さんと共に引っ越し、環境が変わってからというもの、しじみちゃんはますますおしゃべりさんに。無邪気な姿を見るたび飼い主さんは、しじみちゃんが自分らしく過ごしてくれていることに大きな喜びを感じます。
幸せにしたいと思ったのに、私たちが幸せを貰った

そう語る飼い主さんは天真爛漫な愛猫に対し、「家族になってくれてありがとう」と感謝の言葉をかけ続けています。

そんな幸せを噛みしめながら、飼い主さん家族はこれからも賑やかな日常を過ごしていきます。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291