ゴマキこと後藤真希が、2月下旬にInstagramにアップした黒髪ストレートの写真が、「美しすぎる!」と話題になっています。

後藤真希、ゆきぽよのイメチェン黒髪に「女神!」の声。やっぱり...の画像はこちら >>
同じ頃、普段はギャルっぽい明るい髪色のゆきぽよ(木村有希)も、テレビ番組で黒髪&前髪ぱっつんにして、「こっちが断然Gooooood」などと好評です。


もちろん個性的な髪色も素敵なのですが、万人ウケを狙うなら黒髪が最強なのか?

メイク講師として、「好印象な」メイクや髪型を伝授している池田曜央子(ようこ)さんに聞きました(以下、池田さんの寄稿)。

日本ではやっぱり黒髪の好感度が高い

後藤真希さんと言えば、デビュー当時の金髪など明るい髪色のイメージがありますよね。モー娘。に、初めて金髪のアイドルが入ってきたと衝撃だったのを私も覚えています。

彼女がInstagramにアップした暗めの髪色を見ると、落ち着いて洗練された印象を感じるのではないでしょうか。

後藤真希、ゆきぽよのイメチェン黒髪に「女神!」の声。やっぱり黒髪は最強なのか
『後藤真希 写真集 flos 』(2024年11月)では、ライトなブラウン髪
日本人は控えめで保守的なものに安心感を持つ国民性なので、やはり本来の髪色(黒髪やダークブラウン)が一般的には誰が見ても好印象と言えるでしょう。

知り合いで企業に派遣されるマナー研修の講師をしている人がいるのですが、聞くと派遣会社から「髪色は黒髪で!」と明確に指定されているそう。たかが髪色、されど髪色。企業にて好印象を教えるマナー講師ですから、非の打ち所がない“テッパン好印象な見た目”でないと説得力がないのでしょう。

黒髪にしたら仕事のオファーが増えた……

後藤真希、ゆきぽよのイメチェン黒髪に「女神!」の声。やっぱり黒髪は最強なのか
47歳の池田曜央子さんも黒髪。白髪染めはセルフで
ちなみに私も黒髪なのですが、その理由は実は好印象を狙ったものではなく、40代になって体質が変わりケミカルな白髪染めでかぶれるようになったから。アレルギーの出ないヘナとインディゴでセルフ染めしているのでカラーが選べないという事情もあるのです。

でも現在は好印象なメイク法を教える講師として公立高校や公的機関でも教えているので、例えケミカルヘアカラーが大丈夫だったとしても、結局今の黒髪にしていると思います。なぜならその方が仕事のオファーが来ると知っているからです。

ゆきぽよの黒髪はモード系

ちょっと路線は違いますが、最近同じく髪色を暗くして話題になっているゆきぽよさん。

後藤真希、ゆきぽよのイメチェン黒髪に「女神!」の声。やっぱり黒髪は最強なのか
黒髪で前髪ぱっつんのゆきぽよ。見事なイメチェン!(Instagramより @poyo_ngy)
ゆきぽよさんの場合はハーフで西洋的なお顔立ちです。
そこに漆黒の黒髪・ストレートロング・オン眉となると、“クレオパトラみたい”、というコメントがある通り、個性的でミステリアスな強い印象になっています。なのでモード系の強めの辛口ファッションがとてもよく似合っています。

何が言いたいかというと、「黒髪であれば保守的」とは、一概には言えないということです。

後藤真希、ゆきぽよのイメチェン黒髪に「女神!」の声。やっぱり黒髪は最強なのか
いつもはライトブラウンや金髪が多いゆきぽよ(2024年6月のInstagramより @poyo_ngy)

黒髪にした場合、メイクは眉の色に注意

ここからは私の本業、メイクについて。黒髪で1番注意したいのは“眉の色”です。よく「眉は髪色に合わせましょう」と聞くのですが、黒髪だからと言ってグレー系の眉アイテムだけは使わない方がおすすめです。なぜなら眉毛がグレーだと一気に老けて見えるからです。

私のメイクレッスンの生徒さんは、基本的に若々しく見られたい50代60代の方が多いので、グレー系の眉アイテムはご用意自体がありません。

では黒髪に似合って若々しく見える眉色とは何か、それは“暖色系のナチュラルブラウン”。「いやいや黒髪にはグレーの眉でしょ」と思うかたはぜひ、片眉をグレー、もう片眉をブラウンで描いてみてください。その印象の違いを実感していただけると思います。

金髪メッシュの頃、講師の仕事は来なかった…

私は今では好印象なメイク法を教える講師として活動していますが、メイクの仕事を始めた当初は実は金髪メッシュヘアでした。さらにファッションは黒づくめ、ジャラジャラ派手なアクセサリーでアーティストを気取っていました。
当時同業からの受けは良かったのですが、講師としての仕事は全くありませんでした。

後藤真希、ゆきぽよのイメチェン黒髪に「女神!」の声。やっぱり黒髪は最強なのか
金髪メッシュにしていた頃の池田さん
今考えると「そりゃ仕事来るわけないよね」、とよく分かります(笑)。対象が一般の方なら、やはり一般の方が好ましいと思える外見にした方がいろいろとスムーズなのです。

私は今の黒髪に落ち着いてから、生徒さんが増え、法人化し、出版やメディア出演の機会に恵まれ、公立高校や公的機関、また大手企業でメイクセミナーを担当させてもらえたりなど、「保守的外見最強説」を骨身に染みて感じています。

もしあなたが何か叶えたいものがある場合、それを叶えるには誰かに選んでもらわなければならない場合、またそれがごく一般的な人であるなら、ぜひ騙されたと思って一度テッパンな保守的外見を取り入れてみてください。きっと一見地味な保守的外見の持つすごいパワーを実感していただけるのではないでしょうか。

<文/池田曜央子>

【池田 曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。
輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ
編集部おすすめ