ピュアな瞳や子猫ならではのバブみがたまらない……! そうときめく1枚を披露したのは、三毛猫の小春ちゃんです。
この写真は、お迎え当初に撮影した貴重な思い出。

Xで里親募集されていた三毛猫に一目惚れ!

そのとき、投稿されていた写真に飼い主さんは一目惚れ。愛猫を乳飲み子から育てた経験があったため躊躇なく、生後2週間ほどの小春ちゃんを迎え入れました。
「小春はまだ何も分かっていないようで不安な素振りもなく、すぐ家に馴染んでくれました」
唯一の心配は、先住猫のテトくんとセナちゃんの反応。しかし、顔合わせをしてみると、2匹は小春ちゃんのにおいを嗅いだ後、すぐに毛づくろい。心優しい態度を見て、飼い主さんは胸をなでおろしました。

“かわいい瞬間”をデータフォルダーに収め続けた

「ミルクを飲む姿、おしっこ・うんちをする姿、寝ている姿など、どんなときもかわいかったです」
甘えん坊な小春ちゃんは、お尻をポンポンされるのが大好き。毎日、暇さえあれば、お尻を突き出し、ポンポンをおねだりしますが、それは飼い主さんに対してだけ行う甘え方。避妊手術をした頃から家族以外の人間には警戒心を強め、玄関のインターホンが鳴ると素早く隠れます。
「来客を玄関まで見送ってリビングに戻ると、小春は何食わぬ顔をしてソファでくつろいでいます(笑)家族や友人は、成長した小春を写真でしか見たことがありません」
なお、飼い主さんは小春ちゃんが見せる正義感の強さにビックリさせられることも。平和主義な小春ちゃんは旦那さんと飼い主さんが冗談で軽く叩き合うと、止めに入るのです。

新入り猫に向けるライバル心も包み込む

小春ちゃんは、兄と姉のような存在のテトくんとセナちゃんには相変わらず心を許していますが、新入りのこむぎくんやむんたくんとはまだ距離があるよう。テトくんとセナちゃん、飼い主さんがこむぎくんやむんたくんと一緒にいるところを目撃すると、ライバル心からか猫パンチを繰り出します。
「もしかしたら、小春は今までテトとセナから一身に愛情を受けていたので居場所を奪われてしまった感覚があるのかも。だから、なるべく小春と一緒にいて寂しい思いをさせないようにしています」
小春ちゃんの心を気にかけつつ、愛情が偏らないようにそれぞれの猫とのコミュニケーションも大切にしている飼い主さん。くつろぎスペースを数箇所用意するなど、相性の悪い猫同士を無理に仲良くさせない方針で5匹が快適に暮らせるよう、工夫しながら猫ライフを謳歌しています。

キュートな子猫時代を経て、気品溢れる大人にゃんこに成長した小春ちゃんにこれからもたくさんの幸せが降り注ぎますように。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291