事務所独立トラブルで、能年玲奈→のんと改名を余儀なくされて、テレビから遠ざかっていた彼女。とはいえ、すでに映画や配信ドラマ、雑誌、音楽活動、ブランド運営と大活躍しており、ファッションリーダーとも見なされています。
今回は、のんのInstagramから私服をいくつか取りあげ、独自のセンスに注目してみました(以下、スタイリスト大日方理子さんの寄稿)。
ヴィンテージっぽい×尖ったデザイン

コットンのボディに素材違いの襟がついたカバーオールのジャケットは、Barbour(バブアー※)の人気再燃に伴い去年あたりから流行しています。のんさんが選んだジャケットもカバーオールのデザインですが、ピンクのエンボス加工のクモの巣柄、襟はエナメル素材とセンスの尖ったもの(オンラインショップでは、3月18日時点で、半額の36,300円になってました)。
こんなに個性的なアイテムをさらっと着こなしてしまうあたり、タダ者ではありません!
※バブアー:1894年、イングランド北東部の港町サウスシールズで創業したブランド。アウタージャケットが有名
「ぶかぶか大好き」ボーイッシュな装い

大胆なカットアウトが入ったブラックデニムと合わせていて、上下ともに個性的ですが、色数を抑えてバランスよく着こなしていました。
ルールに縛られない組み合わせ

のんさんは体のラインが出ないダボっとしたシルエットの私服が多いので、細身のニットは珍しいと思いました。マフラーが左右に垂れているところにイヤーフラップ付きのニット帽を合わせるのは難易度の高いコーディネートですが、ルールやセオリーに縛られない、自由な方なのだと思いました。ファッションを楽しんでいるのが伝わってきます。
日本ブランドが好き?
今回はたまたまピックアップした3着はどれも日本ブランドの服でした。日本ブランドばかり置いてあるセレクトショップSTUDIOUS(ステュディオス)は好きそうだと思います。
「不思議ちゃん」という自覚はあるらしく、自身のYouTubeチャンネルの名称を決める際には「(風変わりな名称にすると)やっぱり不思議ちゃんなんだと思われる(笑)」と発言していました。
<文/大日方理子>
【大日方理子】
(おびなた・りこ)スタイリスト。1979年生まれ、お茶の水女子大学卒。『Ray』などの女性誌やテレビでスタイリストを務める。きれいめからカジュアルまで、今の気分を取り入れたスタイリングが得意。骨格診断アドバイザー。猫背改善で身長149cm→151cmに。中学生の女の子がいる1児の母でもある。公式HP