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今やネットでなんでも買える時代。オンラインショッピングにフリマサイト、たとえ限定品でも欲しいものが探せてしまう世の中です。ですが、やはりそこに落とし穴はつきもの。
野島美憂さん(仮名・43歳)も、フリマサイトでトラウマレベルの恐怖体験に遭遇したひとり。
母校の制服を着たリカちゃんを発見
野島さんは地方出身。少子化に加え過疎の町で、地元の母校が閉校になるとネットニュースで知りました。楽しかった青春時代を過ごした学校がなくなることに寂しさを感じ、母校のホームページを検索したりして昔を懐かしんでいました。すると、その母校閉校を記念して、なんとリカちゃんとのコラボで、母校の制服を着たリカちゃんを個数限定で制作し、販売するというニュースを発見。母校の制服が気に入って進学を決めただけに、野島さんはこの限定リカちゃんを絶対欲しい!と思ったそうです。
ですがこのリカちゃん、野島さんが見たときにはすでに発売終了となっていて、メーカーに問い合わせるも在庫なしとのこと。どうしても母校リカちゃんが欲しいと思った野島さんは、フリマサイトで販売していないか探し始めました。
フリマサイトで限定リカちゃんを発見

フリマサイトには新品未開封と書いてあったので、期待に胸を膨らませて商品到着を待っていた野島さん。
そこには、あの母校の制服を着たリカちゃんが。感激のあまり開封しそうになりましたが、未開封のまま飾っておくか悩み、しばらくパッケージを眺めていました。すると、そのリカちゃんに異変を感じます。
リカちゃんを虫メガネで見てゾッ
「あまりに嬉しくてパッケージを眺めていたら、なんとなく茶色い粒のようなものが目に入りました。未開封のはずなので、ゴミが入るはずはないと思ってよく見たら、なんとそれは『虫』でした!」
未開封の状態で2匹死んだ虫を発見してしまった野島さん。開封したらさらに多くの虫の死骸が出てくると思うと恐怖で鳥肌が立ったそうです。
キャンセルしたいのに話が進まない

なかなか進展しない取引に、フリマサイト側が気づいて仲介に入ってくれ、なんとかキャンセルすることに合意が取れて送り返すことができました。ですが、あの虫のことを考えると今でも鳥肌が立つと言います。
「嬉しさのあまりうっかり開けそうになりましたが、その前に気づいてよかったです。けれど虫かどうか確認するために虫眼鏡でその虫をドアップで見てしまったので、トラウマになってしまって…今でも急にその虫のことを思い出して嫌な気分になります」
しばらくフリマサイトがトラウマに
昔の青春時代を思い返すはずが、とんだ目にあってしまった野島さん。そのことがあってしばらくは、フリマが怖くて利用できなかったそうです。「フリマを利用する際には、出品者の評価や、初心者でないかどうか見極めて使わないといけないなと痛感しました」と野島さんは振り返っていいます。
誰でもネットが利用できるからこそ、注意しなくてはいけないことが出てきますね。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。
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