仕事ができる男性は、頼りがいがあって男性としても魅力的に映るため、いつの時代も人気があります。また、仕事ができるということは、お金を稼ぐ能力があることにつながるので、婚活市場でもやはり人気です。婚活中の女性に好きなタイプを聞くと「仕事ができる男性」を挙げる人も少なくありません。
ただし、職場が同じでない限り、実際に仕事をしている場面を見る機会はありません。では、婚活中の女性たちが、「仕事ができるかどうか」を何で判断しているかというと、「デートの段取り」です。
店の予約をしていないと「仕事ができないんだろうな」
婚活女性たちは、デートの誘い方から、お店までの道のり、お店を予約しているかどうか、メニューの決め方にオーダーの仕方、支払いのスマートさ、次のお店にどんなお店を選ぶか、そして次回のデートのお誘いまで、一連の流れをスムーズにできる男性を「仕事ができる」と認識していることが多いです。玲奈さん(仮名・41歳/会社員)は、こんなことを言っていました。

「デートの段取りのよさ」にこだわりすぎる女性たち
別の女性、美代さん(仮名・39歳/会社員)は、「結婚相談所で出会った男性との初回デートは、私の仲人さんがお店を予約してくれていました。でも2回目のデートの時はお店の予約をしてくれておらず、行き当たりばったりで入ったお店は満席で入店できませんでした」と不満を漏らします。
彼女たちの話からもわかるように、デートの段取りが悪い男性は、実際は仕事ができる人であったとしても、女性側の落胆が大きいようです。たしかに、デートの段取りがよい人は、仕事でも同じくスマートに仕事を片付けていくのが目に浮かびます。
段取りがよく仕事もできる男性が、結婚後に“豹変”
例えば、芽衣さん(仮名・38歳/専業主婦)は中小企業の社長の男性と3年前に結婚しました。出会った頃は夢のようなデートばかり。もちろんデートの段取りも完璧で、こんな男性は他にはいないと思ったそうです。
しかも、結婚後の夫はモラハラ気質が見られるようになり、芽衣さんに対して「本当、お前使えないよね」「お前が話している内容はレベルが低くて、俺の時間を取ってまで話すべき内容なのか考えて」と言い放つようになったのだとか。
芽衣さんの夫はたしかに仕事ができそうな男性だと思います。しかし、結婚後の様子を見ると、いい夫であるかは疑問です。そのため、仕事ができる=結婚相手としてふさわしいという考えを持っているとしたら、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
では、どんな人がいい夫になるのでしょうか。私は、次のような点を見極められるとよいのではないかと思います。
① 思いやりとコミュニケーション能力
思いやりとコミュニケーション能力は、夫婦生活を続けていく上で欠かせない要素です。思いやりやコミュニケーション能力がある人か見極めるには、会話のキャッチボールができ、あなたの話に興味を持って質問してくれるかを見てみましょう。
他にも、歩くペースを合わせる、寒くないか気にするなどの気遣いも大切です。
② 責任感と経済的安定性
家庭を築くには、責任感や経済面の安定も必要です。責任感があるかどうかは、時間を守り、待ち合わせに遅れる場合は事前に連絡を入れるかどうかをチェックしましょう。
③ 協力的で柔軟な姿勢
長い結婚生活の中では、衝突する機会も出てくるでしょう。そんな時にお互いに歩み寄れるかどうかが大切です。この点を見極めるには、デートプランをはじめ、何かを決める時には一方的に決めず、あなたの希望を考慮してくれるか確認しましょう。予想外のトラブルに冷静に対応できるかどうかも大事です。
また、些細なことでも「ありがとう」を言える人は、家庭内でも協力的である可能性が高いです。
あなたにとっての「いい夫」とは?
婚活においては、仕事ができるかどうかよりも、いい夫になりそうかを見極めることが大切です。以上のポイントに加え、あなたにとっての「いい夫」とは何かを考え、その価値観に合う人を選ぶことで、婚活における見極めポイントがさらに明確になり、より理想に近い相手を見つけやすくなるでしょう。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/田中亜依>
【田中亜依】
恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。