夏に欠かせないアイテムといえば日焼け止め! 最近は女性のみならず男性でも紫外線対策をしている人が増えています。とはいえ、日焼け止めはただ塗れば安心というものではありません
正しく使用していないと、うっかり日焼けしてしまった、知らない間にシミができていたなんて悲劇をもたらしてしまうことも……。

シミや“うっかり焼け”を招く「やってはいけない日焼け止めの塗...の画像はこちら >>
 そこで、こんな使い方をしていると残念な結果になってしまうという日焼け止めの4つのNG行為をご紹介します。

NG①:スキンケアをさっと済ませ、すぐ日焼け止めを塗る

シミや“うっかり焼け”を招く「やってはいけない日焼け止めの塗り方」。“モロモロ”が出てくる人が間違えていることは
あなたの紫外線対策、シミやうっかり日焼けの原因を作っているかも。やってはいけない日焼け止めの塗り方とは?
 朝はとにかく忙しい。ゆえに、スキンケアをさっと済ませて日焼け止めを塗っている人もいるのではないでしょうか。しかし、この使い方はNG。

 しっかり保湿をしてから使用しないと、皮脂が過剰に分泌してしまうため崩れやすくなり、せっかくの日焼け止めの効果が半減してしまいます。

 また、日焼け止めを塗るとモロモロしたものが出るという人も、しっかりスキンケアを馴染ませていないために起こる現象です。

シミや“うっかり焼け”を招く「やってはいけない日焼け止めの塗り方」。“モロモロ”が出てくる人が間違えていることは
あなたの紫外線対策、シミやうっかり日焼けの原因を作っているかも。やってはいけない日焼け止めの塗り方とは?
 化粧水や美容液、乳液、クリームなどで肌を保湿したら、仕上げにハンドプレスをしてしっかり浸透させます。スキンケアが馴染んだところで、日焼け止めを塗るようにしましょう。

NG②:ベタつきを気にして少ししか塗らない

 日焼け止めを毎日しっかり塗っているのに焼けてしまうという人は、量が足りないのかもしれません。ベタつくからと量を少なめにしている人も要注意。

 日焼け止めの効果を表す「SPF○○」や「PA+~」といった数値は、適量を塗った場合に発揮されるものです。いくら国内最高値のSPF50+・PA++++の日焼け止めを使用していても、適量を塗っていない場合には、効果が半減してしまいます。必ず、パッケージに書かれている適量を守るようにしましょう。


 ちなみに環境省が提唱している適量は以下のとおり。

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【顔に使用する場合】
クリーム状にでるタイプの日やけ止めは、パール粒1個分、液状にでるタイプは、1円硬貨1個分を手のひらに取る。
額、鼻の上、両頬、アゴに 分けて置き、そこからまんべんなくていねいに塗り伸ばす。そのあともう一度同じ量を重ねづける。
(環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より抜粋)
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 ただし、メーカーによると、液体は500円玉大を推奨しているところもあり、商品によって適量が若干異なるので、やはりパッケージは必ずチェックしましょう。

 また、一度に2粒分塗るとムラができたりして均等に塗るのが難しいため、できれば2回以上に分けて(パール1粒分ずつかそれ以下ずつ)塗るのがおすすめ。

NG③:ゴシゴシ擦ってつける

 日焼けは絶対したくない! しっかり塗らなくてはと意気込んで、ゴシゴシ擦(こす)っていませんか? こちらもNG行為です。

シミや“うっかり焼け”を招く「やってはいけない日焼け止めの塗り方」。“モロモロ”が出てくる人が間違えていることは
あなたの紫外線対策、シミやうっかり日焼けの原因を作っているかも。やってはいけない日焼け止めの塗り方とは?
 肌を擦る行為(摩擦)は肌にとってはストレスとなり、シミや肝斑の原因になってしまう恐れがあります。まんべんなく均一に伸ばすのは大切ですが、あくまで優しく、擦らずに。

 どうしてもうまくできない人は、日焼け止め専用のスポンジを活用すると良いでしょう。

NG④:手のひらで擦り合わせる、温めてから塗る

 スキンケアアイテムは手のひらで馴染ませたり温めたりすると浸透が良くなると言われていますが、日焼け止めに限っては当てはまらないので要注意。ムラになったり、全体に行き届かなかったりするので気をつけましょう。

シミや“うっかり焼け”を招く「やってはいけない日焼け止めの塗り方」。“モロモロ”が出てくる人が間違えていることは
あなたの紫外線対策、シミやうっかり日焼けの原因を作っているかも。やってはいけない日焼け止めの塗り方とは?
 日焼け止めは、適量を手に取り、顔の5箇所(両頬、額、鼻、顎)においてから、全体に伸ばすと良いでしょう。首(首の後ろ)、耳の裏などうっかり日焼けしやすいパーツも忘れずに。


日焼け止め、他にも気をつけたいことは?

 他にも、洗濯物を干すだけ、近所のコンビニに行くだけだからと、短時間の外出で日焼け止めを塗らないのも、もちろんうっかり日焼けの原因になってしまいます。

 また室内にいても紫外線は降り注いでいるので、真夏は特に外出の予定がなくても日焼け止めを塗るようにしましょう。

シミや“うっかり焼け”を招く「やってはいけない日焼け止めの塗り方」。“モロモロ”が出てくる人が間違えていることは
あなたの紫外線対策、シミやうっかり日焼けの原因を作っているかも。やってはいけない日焼け止めの塗り方とは?
 バーベキューやスポーツ観戦など屋外で過ごす時間が長い時は、こまめな塗り直しが必須(メーカー各社は2~3時間おきを推奨)! 最近は、スプレータイプだけでなく、メイクの上から使えるミストタイプや塗りやすいパウダータイプなど、塗り直しに最適なアイテムも登場しているので、それらを活用すると良いでしょう。

 日焼けしやすい部分や、日焼け止めが落ちやすい部分(額や頬骨の高い部分、マスクの摩擦で落ちやすい顎や口周り、両頬、鼻筋)などは、日焼け止めを重ねて塗るのがポイント。重ね塗りすることで紫外線から肌を守り、シミやシワの予防にもつながるので、ぜひ試してみてください。

<写真・文/佐治真澄>

【佐治真澄】
美容ライター/化粧品会社のPR経験をもとにライターとして活動を開始。現在はWEBを中心に多くの媒体で美容記事を執筆。スキンケア、メイク、ボディ、ヘアケアなど幅広いジャンルに精通。
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