そこで、こんな使い方をしていると残念な結果になってしまうという日焼け止めの4つのNG行為をご紹介します。
NG①:スキンケアをさっと済ませ、すぐ日焼け止めを塗る

しっかり保湿をしてから使用しないと、皮脂が過剰に分泌してしまうため崩れやすくなり、せっかくの日焼け止めの効果が半減してしまいます。
また、日焼け止めを塗るとモロモロしたものが出るという人も、しっかりスキンケアを馴染ませていないために起こる現象です。

NG②:ベタつきを気にして少ししか塗らない
日焼け止めを毎日しっかり塗っているのに焼けてしまうという人は、量が足りないのかもしれません。ベタつくからと量を少なめにしている人も要注意。日焼け止めの効果を表す「SPF○○」や「PA+~」といった数値は、適量を塗った場合に発揮されるものです。いくら国内最高値のSPF50+・PA++++の日焼け止めを使用していても、適量を塗っていない場合には、効果が半減してしまいます。必ず、パッケージに書かれている適量を守るようにしましょう。
ちなみに環境省が提唱している適量は以下のとおり。
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【顔に使用する場合】
クリーム状にでるタイプの日やけ止めは、パール粒1個分、液状にでるタイプは、1円硬貨1個分を手のひらに取る。
額、鼻の上、両頬、アゴに 分けて置き、そこからまんべんなくていねいに塗り伸ばす。そのあともう一度同じ量を重ねづける。
(環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より抜粋)
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ただし、メーカーによると、液体は500円玉大を推奨しているところもあり、商品によって適量が若干異なるので、やはりパッケージは必ずチェックしましょう。
また、一度に2粒分塗るとムラができたりして均等に塗るのが難しいため、できれば2回以上に分けて(パール1粒分ずつかそれ以下ずつ)塗るのがおすすめ。
NG③:ゴシゴシ擦ってつける
日焼けは絶対したくない! しっかり塗らなくてはと意気込んで、ゴシゴシ擦(こす)っていませんか? こちらもNG行為です。
どうしてもうまくできない人は、日焼け止め専用のスポンジを活用すると良いでしょう。
NG④:手のひらで擦り合わせる、温めてから塗る
スキンケアアイテムは手のひらで馴染ませたり温めたりすると浸透が良くなると言われていますが、日焼け止めに限っては当てはまらないので要注意。ムラになったり、全体に行き届かなかったりするので気をつけましょう。
日焼け止め、他にも気をつけたいことは?
他にも、洗濯物を干すだけ、近所のコンビニに行くだけだからと、短時間の外出で日焼け止めを塗らないのも、もちろんうっかり日焼けの原因になってしまいます。また室内にいても紫外線は降り注いでいるので、真夏は特に外出の予定がなくても日焼け止めを塗るようにしましょう。

日焼けしやすい部分や、日焼け止めが落ちやすい部分(額や頬骨の高い部分、マスクの摩擦で落ちやすい顎や口周り、両頬、鼻筋)などは、日焼け止めを重ねて塗るのがポイント。重ね塗りすることで紫外線から肌を守り、シミやシワの予防にもつながるので、ぜひ試してみてください。
<写真・文/佐治真澄>
【佐治真澄】
美容ライター/化粧品会社のPR経験をもとにライターとして活動を開始。現在はWEBを中心に多くの媒体で美容記事を執筆。スキンケア、メイク、ボディ、ヘアケアなど幅広いジャンルに精通。