実際、これまで数々の不倫騒動の当事者たちは活動自粛を余儀なくされてきたが、もしかすると“田中のほうは”そこまで大ごとにならないかもしれない。
結果的に“可愛らしさ”が際立つ田中圭の対応
というのも、同記事内には、記者が田中に不倫疑惑を直撃した際のやり取りが掲載されている。男女の関係があったかどうかを問われると、「男女の関係にはなれないです」と否定しつつも、「なりたいのにって言われたら、そりゃなれるもんならなりたいと思う時もありますけど」となぜか本音を吐露。ハロウィンを永野の自宅で一緒に過ごしていたのではという疑惑に対しては、「んん……言わすなよ」と言いながら記者の肩を軽く叩いたらしい。
一方、現時点で永野への直接取材に関する報道はなく、永野の所属事務所が不倫報道を否定する公式コメントを出したのみ。狼狽する田中と比べると事務的な対応に映り、結果的に田中の“可愛らしさ”が際立つ形となった。
“いじられキャラ”たちが不倫報道で見せた対応
不倫騒動というネガティブな報道が好感度に影響しない有名人の傾向を鑑みると、田中は永野ほどのダメージは受けなさそうだ。例えば過去に不倫を報じられた原田龍二、袴田吉彦、狩野英孝はいずれも、“いじられキャラ”としてテレビ番組で不倫をネタにされることが多い。いじられた際にムスッとすることなく“負け顔”を見せることで、むしろ“いじられ代(しろ)”を獲得した印象すらある。
これに加えて彼らが許された理由の一つとして、報道後の対応の素早さとその内容の正直さが挙げられる。3人ともメディアや公の場で素直に謝罪し、自らの過ちを真摯に受け止める姿勢を示した。もちろん不倫直後はバッシングに晒されたが、彼らの正直で開かれた態度が時間の経過とともに世間の風当たりを和らげる結果となった。
もしかすると田中も、仮に不倫報道が事実であった場合には、彼らと同じルートを歩むことになるかもしれない。
不倫報道が「役者としての色気」高めた稀有な例
ちなみに、“いじられキャラ”とは異なる形で“許された”有名人も存在する。それが斉藤由貴だ。1991年には尾崎豊、1993年には川崎麻世との不倫が報じられ、1994年に一般男性と結婚するも、2017年には医師とのダブル不倫が発覚。その後も医師との関係は続き、2023年にも再び不倫が報じられた。度重なる不倫報道にもかかわらず、斉藤由貴はネガティブな印象を抱かれるどころか、むしろミステリアスさや妖艶さを持たせ、役者としての色気を高めたようにさえ見える。

斉藤のように、不倫報道による風当たりが逆に魅力につながる例は稀だ。だが田中の場合は前述の“はるたん”といった、役者として今までに演じてきたキャラのイメージに救われている部分はあるのかもしれない。
好感度は諸刃の剣。不倫報道で「裏切られた」と感じる人も
一方で、不倫報道で明らかに好感度を落とした有名人もいる。渡部建、矢口真里、ベッキーなどがその例だ。いずれも好感度や清楚さを武器にしていただけに、不倫発覚時には「騙された」「裏切られた」と感じる人も多かった。好感度は諸刃の剣で、スキャンダルがない時には大きな武器となるが、ひとたび問題が発覚すれば、その反動はすさまじい。ただ、渡部の場合は多目的トイレでの行為や、不倫発覚から半年後にようやく謝罪会見を開くなど対応の遅さも相まって特に強い逆風に晒された。矢口やベッキーと比べても「質(たち)が悪い」と見なされた雰囲気はある。
永野芽郁の好感度は下がる? 心配な理由
話を戻すと、永野は高い好感度を持ちながら、“いじられキャラ”でもないため、白い目で見られる可能性が高い。また女性有名人のほうが“清楚さ”を求められる傾向が強く、不平等ながら、同じ過ちであっても男性より厳しい目が向けられがち。
騒動の真相は不明だが、仮に事実であれば永野も田中も早めに会見などで説明責任を果たすことが、長期的にはダメージの軽減につながるかもしれない。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。