女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。
(初公開日は2022年5月7日 記事は取材時の状況)

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お互い好きで一緒になることを望んでいたとしても必ず結ばれるとは限りません。親からの反対に遭う場合も珍しくないですし、仕事との兼ね合いなど双方のタイミングが合わないこともあります。

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看護師の坪内香帆さん(仮名・45歳)も20代のころ、両家の親から大反対されて大好きだった当時の彼氏との結婚を断念。その後、仕事を通じて知り合った医療従事者の男性と結婚しますが、娘さんが4歳のころに相手の不貞行為発覚で離婚することに。以来、シングルマザーとして育児と仕事に追われる日々だといいます。

大恋愛の相手は、南米旅行中に出会ったオーストラリア人

「親が結婚に反対したのは、相手が外国人だったからなんです。彼はオーストラリア人でしたが、父からは当時『結婚するなら親子の縁を切る!』とまで言われてしまって。向こうの両親は途中から賛成してくれたのですが父は最後まで認めてくれず、私も一人っ子だったので最後は泣く泣く別れることになってしまったんです」

ちなみに、香帆さんが彼と出会ったのは25歳のときのことで場所はボリビア。それまで勤めていた病院を辞め、3か月の予定で10代のころから憧れていた南米旅行をしていたときのことで、二人はたまたま同じゲストハウスに泊まっていたとか。

その際、同宿のほかの旅行者たちと“世界一の塩の湖”で有名なウユニ塩湖へのツアーへ参加。当時はそれほど英語が得意ではなかったそうですが、唯一のアジア人参加者であった彼女のことをすごく気遣ってくれた、優しい彼に惹かれていきました。

「嬉しいことに彼も同じ気持ちで、向こうから告白されて付き合うことになりました。それからは彼が帰国するまでは一緒に旅をして、私が日本に戻ってからは毎日のようにメールをしました。
当時は現在のように無料通話が普及する前だったんです。それでも互いの国を行き来したり、ちょうど中間に位置する東南アジアで合流して短期旅行を楽しんだりしていました」

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突然連絡してきた彼

結局、二人は両親の反対により3年で別れることに。その後はお互いまったく連絡を取っていませんでしたが、2年前に彼から突然連絡が届きます。

「私のSNSを見つけたらしく、そこ経由のメッセージでした。交際中に使っていたメールアドレスはすで破棄していたので。内容は簡単な挨拶と近況報告でしたが、20代のころに戻った気分でした。私も即レスで返信し、何度か連絡した後、『今度はZoomで話そう』って提案してきたんです」

アラフォーとなった今の姿を晒すことに抵抗はあったものの、それ以上に彼の顔を見ながら話しをしたいという気持ちが勝りました。

なんと、彼もバツイチに!

「私より2歳年上の彼も年相応の感じになってましたが、話し方や中身は昔のまま。しかも、私だけじゃなく彼もバツイチで今はフリーだったことがわかったんです!」

今では週1~2回のZoomでやりとりが恒例化。小学校高学年の娘さんもすっかり彼に懐いており、「私はママの再婚に賛成だよ」と後押ししてくれるそうです。

「娘には彼とのことを話したんです。そしたら『これは神様が2人を引き合わせてくれたんだよ!』って。正直なところ、彼から復縁を求められていて、私もできればそうしたいとは伝えました。

 ただ、この年で国際結婚となると大変なことも多いじゃないですか。
オーストラリアは外国人観光客の受け入れを再開しましたが、病院に勤めている私は立場的に渡航がやっぱり難しく、かといって日本はまだ観光客受け入れをしていないので彼が来日することもできません。でも、娘は移住に前向きで、彼も『僕が日本に住んでもいい』と言ってくれて、そこはありがたいなと思っています」

早ければ年内にもゴールイン?

かつて大反対していた両親も父親はすでに他界。母親からは賛成してあげられなかったことを詫びられ、今度は反対される心配はなさそうです。

「とりあえず、日本が観光客受け入れを再開したタイミングで彼が一度こっちに来る方向で話を進めています。そのときに改めてどうするか話し合うことになると思います。いろいろと問題はまだ山積みですが、昔に比べたらどうってことないかなって。まさかこんな展開になるなんて予想できませんでしたけどね(笑)」

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彼との再会
破局から17年の時を経て、再び動き出した恋。遠回りしすぎた彼女にはぜひ幸せになってもらいたいものです。

<文/トシタカマサ イラスト/朝倉千夏>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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