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女性の中には、好きな人に過去の男性関係はなるべく知られたくないと思う人も多いはず。自分の過去をあえて話さずに恋人とつきあったことがある……という人もいるかと思いますが、それが原因で恋人との関係性がおかしくなってしまうことも、時にはあるようです。
今回は「遊んでいた過去を隠して恋人とつきあったら、彼氏にマウントされた……」という女性の話を聞いてみました。都内に住む玉井友理さん(仮名・31歳)は、2年前に始めた婚活で、のちに恋人となるタクヤさん(仮名・31歳)と出会います。
チャラそうだけど熱心にアタックされ…
「タクヤと出会ったのはマッチングアプリだったのですが、最初の印象はチャラそうという感じでしたね。まず、プロフィールの写真がシャンパンだったり、ブランド物の腕時計を着けていて、いかにも成金って感じでした(笑)。それでも会ってみることになったのは、やたら熱心にメッセージを送ってきてくれたからです。写真はチャラいけど、見た目だけで判断するのもな~と思って」実際に会ってみると、見た目やノリはチャライものの、少し違う印象を抱いたといいます。
「第一印象は『この人学生のときは“キョロ充”だったんだろうな』というのが率直な感想でした。学生のときにいたじゃないですか。入学とともにデビューしちゃった系で、常にキョロキョロしていてイケてるグループに頑張って入ってこようとしている人。タクヤの言動はモロにそんな感じで、話しているとアラサーにもなってクラブとかオールとか言っていて『この人、社会人デビューだな』というのがすぐに分かりましたね(笑)。
それでもつきあうことになったのは、真面目に『つきあってください』と告白されたから。
「クラブ来たことないでしょ」マウントがウザい

「なので、タクヤに私の過去を聞かれたときについ嘘をついてしまったんです。今までつきあった人数を5人と言ったけど、本当はその数十倍……。さらに経験人数はもっと多い……。でも、過去の黒歴史なんてわざわざ言う必要ないと思ったので、あえて過去を隠していたんです。でも、ムカついたのは付き合うようになってから。なんとタクヤは私の過去が真面目だったという嘘を真に受けて、私にマウントをしてくるようになったんです……」
友理さんを見ていると、いくらゴマかしても遊んできた片鱗が見え隠れするのですが、タクヤさんはまったく気づかなかったそうです。それどころかマウントをとってきたと。
「たとえば、一緒に旅行したときに夜にクラブに行ったのですが、流れていた音楽が古くて私が大学のときにクラブでよく流れていた曲だったんです。それを聞いて『懐かしい~』と思わず言うと『友理はクラブとか来たことないでしょ(笑)』とバカにされました。あと、彼がトイレに行っている間に男の人にナンパされたんです。それをタクヤに言うと『ハイハイ、今までナンパされたことなかったんだね(笑)』と、いちいちトゲのある言い方をしてくるんですよ」
いちいちマウントしてくる彼にうんざり
なかでも一番腹が立ったのは、タクヤさんの両親に挨拶に行ったときのこと。実家で学生時代の写真を見せてもらうと……。「タクヤの学生時代は想像してた通り真面目そうな黒髪メガネでした。本人いわく勉強はできたんだそうです。なぜ、そのまま真面目な道に進まなかったのか……と思っていたら、タクヤが私の学生時代の写真も今度見たいと言い出したんですよ。『別に大したことないよ~』とゴマかすと『学生のとき地味そうだもんね(笑)』またもや謎のマウンティング。いちいち否定するのも面倒だったので『そうだね~』と軽く受け流しました」
タクヤさんがここまで友理さんにマウントをとるのは、やはり学生時代のコンプレックスがあるのでしょうか。こんなことが交際期間中ずっと続いたそうで、結局2人は別れることになりました。
「自分が最初に嘘をついたのがいけないんですが、やっぱりこのまま隠し通すのもストレスが溜まりそうなので、別れることにしました。ちなみに私と別れたあと、タクヤは周囲に『友理は真面目すぎて俺と合わなかったわ(笑)』と言いふらしていたそうです」
共通の知人に元ギャルをバラされた!

「私のことを昔からよく知る人なのですが、『お前、本当に気づいてなかったの?』とタクヤに私のギャル時代の写真を見せたそうです。私からすればバラすなよ!って感じですが……(笑)。タクヤは『嘘だろ……』と唖然としていたそうです。その後、タクヤから『ギャルだったの隠していたの酷くない……?』と一言だけLINEが来て、罪悪感を覚えましたね……」
騙していたことは申し訳ないなと思いつつも、今まで散々マウントされてきたので少しスッキリしたと語る友理さん。
学生時代に抱えてしまったコンプレックスは、想像以上に根深いものなのかもしれません。
<取材・文/結城>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer