みなさんこんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角 佑宇子(すみゆうこ)です。夏に向けて欲しい服には、薄着アイテムだけでなく、カーディガンをはじめとした羽織りものもありますよね。
これから室内外で気温差がどんどん激しくなっていく中、冷房対策や紫外線対策としても欠かせません。

 そんな密かな夏の必須アイテム羽織ものも、デザインに流行り廃りが存在します。そこで今回は、夏のカーディガン、取り入れてはいけない古いデザインと、おすすめの旬なデザインの特徴についてご紹介します。

これはNG! 古見えカーディガン

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 古見えしてしまうカーディガンは大きく分けて2つほどあります。1つはボタンのない着流しタイプのロングカーディガン。これは2015年前後に長らく人気だったカーディガンを象徴するデザイン。この時期はアウターにしても、前ボタンのないものでサッと羽織る感じが人気の高い着こなしでした。今は完全に前ボタンのあるスタンダードタイプが中心になっているので古見えしやすいです。

もう1つの要注意カーディガンは?

 もう1つは、ドルマンスリーブタイプのカーディガン

 身幅にゆとりがあり、袖と前身頃に丸みのあるシルエットが生まれてさりげなく体型カバーのできるアイテムとして人気でした。こちらの形状もすでにブームが去ってしまったので、今着ると古く見えますね。

これぞ今っぽ! な旬の夏カーディガン

 対して今っぽ見えするカーディガンは、着丈は標準で身幅がややゆったりとしたボックスシルエットのカーディガン。夏は透かし編み素材もしくはメッシュ素材がトレンド感のある素材です。一時期流行していたシアー素材も依然ほどの加熱ぶりはありませんが、引き続き人気のデザインとなっています。

夏、カーディガンを羽織ると「一気にダサくなる人」の特徴。10年前に買っていたら要注意
これぞ今っぽ!な旬の夏カーディガン
 ボタンは大きめでアクセントがあるものか、ボタンが小さい場合はボタンの個数が多いものが、これまでにはあまりなかった新鮮なデザインとして支持されています。


旬のカーディガン、選ぶときの注意点は

 メッシュや透かし編みデザインを取り入れる場合は、目が粗め・糸が太めの存在感がはっきりしている素材を取り入れてください

 というのも、夏素材は軽くて薄いため、生地が自立せずにややだらしなく見える印象を与えがち。編み糸が太いと生地が自立するので、着用した時に立体感が生まれ野暮ったさが回避できます。

羽織りが苦手な人はシャツで代用

 羽織りもののように重ね着を前提としたアイテムは、その下にどんなトップスを合わせたらいいのか分からなくなりますよね。

 組み合わせ方や羽織りアイテムを選ぶのに迷ってしまった時は、シャツを羽織がわりに取り入れるのもおすすめです

 ぜひ今年の夏に向けて、冷房対策・紫外線対策を兼ねたおしゃれな着こなしを探求してみてくださいね!

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105
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