みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。

 シンプルな白いTシャツにデニムの着こなしが眩しく感じる夏。
永遠の定番とも言えるアイテム同士の掛け合わせなので、おしゃれにイマイチ自信が持てない大人世代でも安心して着られる着こなしですよね。しかし、コーディネートとはシンプルで簡素化されるほど、ワザがいるもの。つまり、着こなしに何の工夫もないと、ただの無難な着こなしで終わってしまいます。

 そこで今回は、白Tシャツでダサ見えしてしまう人と、おしゃれに見える人の違いについてご紹介します。

【NG】薄手の白T×テーパードデニム

「白Tシャツ」で“なぜかダサく見える人”と“おしゃれ見えする...の画像はこちら >>
 ややもったいないなと感じるのは、Tシャツとデニムの組み合わせでミスマッチを起こしているケース。たとえば、薄手素材の白Tシャツとテーパードデニムの組み合わせは、お尻や太ももを大きく見せてしまう相性の悪い組み合わせです。

 裾に向かって細くなるシルエットのテーパードデニムは、下腹部や腰などの大きく見える部分をトップスの着丈・厚み・シルエットで覆い隠さないと脚の細さを表現できないからです。

薄手Tより、やや厚みのあるTシャツが人気傾向

 薄手で身体にフィットするシルエットの白いTシャツでは、下半身のボリュームがそのままあらわになってしまうので体型カバーができません。薄手のTシャツと合わせるのであれば、シンプルなストレートデニムやワイドデニムのほうがおすすめです。

 また、昨今では薄手のTシャツよりは、やや厚みのある生地が自立したTシャツのほうが人気傾向にあるのでそういった点でもこの組み合わせは避けたほうがベター。

【OK】短丈の白T×バレルレッグ

 では、白Tシャツとデニムの組み合わせが洗練されて見える人はどのようなデザインを選んでいるか。それは、鮮度の高いトレンドのシルエットを組み合わせていることです。

「白Tシャツ」で“なぜかダサく見える人”と“おしゃれ見えする人”の一番の違い。10年着てたら要注意
【OK】短丈白T×バレルレッグ
 例えば最近では、着丈は短く、身幅や袖の裾幅にボリュームがあるタイプのTシャツが人気傾向です。ネックラインもクルーネックが定番化。そこに組み合わせると良いのは、適度なボリュームを表現するバレルシルエット
こちらもテーパードタイプに成り代わった新しいタイプのパンツシルエットです。

シンプルコーデだからこそ、今っぽいデザインを選ぶ

 コーデの全てを流行ものでまとめすぎることは本来あまり推奨はしていないのですが、白Tシャツにデニムなどのシンプルコーデに限っては話が別。シルエットや素材、小物合わせでトレンド感を表現すると良いので、上下どちらも今っぽいデザインを選ぶことをおすすめしています。

10年以上着続けていたら要注意

 今回ご紹介したように、一生定番のように思われる白のTシャツやデニムにおいても、その時代を象徴する旬なシルエット、旬な素材、そしてデザインなどが存在します。

 その点を度外視して、本当にいつもと変わらないアイテムを10年以上着続けてしまうと、一気に鮮度の低い白Tシャツ×デニムコーデになってしまうので気をつけてくださいね。

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105
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